JADEの伊東です。
この記事はJADEアドベントカレンダー5日目の記事です。
1年の振り返りをしやすい「アドベントカレンダー」という枠組みにかこつけて、ごくごく個人的な活動の振り返りをしたいと思います。今年1年の英語シャドーイング学習の記録を、「シャドテン」アプリのスクリーンショットとともにご紹介します。
「シャドテン」はプログリットさんが提供している英語リスニングトレーニングアプリです。
以前、利用者インタビューにも登場したことがあります(笑)。
シャドーイングは、リスニングに効果的な訓練の一つで、英文を見ずに音声を聞き、音源の影を追うように2語程度ずれて後ろから発話するものです。
英語学習に興味はあるけど、「何が効果的なのかなー、生成AIも出てきているし、ポケトークとかもあるし、やり損になるかもー」と逡巡している方もいらっしゃるかと思いますが、そんな方にとって多少の参考になれば幸いです。
ちなみに今すでにある英語学習サポート系の生成AIツールはどれも便利ですが、それによって英語学習が不要になるとは個人的には全く思っていません。ただ、求めるものの平均が上がるだけだと思っています。ビギナーの人にとってはより敷居が低く、アドバンストな方はよりアドバンストになれる機会が増えてきていると思ったほうが妥当かなと思っています。
以下の文章で、WPMという言葉が繰り返し出てきますが、WPM = Words Per Minutesの略で、音源が1分間あたりに発する単語の量です。WPM=150なら1分間に150単語という意味です。
ではスタート!
2024年 月別振り返り
1月:出だし好調で調子に乗った
提出回数:27回
指摘事項なし回数:7回
音源スピード:WPM180-190
音源:
- Effective Business Meeting :架空のビジネス会議シーン、WPM180
- Google:元Googleマットカッツの講演の模様、WPM190
コメント
- 31日中27日の提出は頑張れた。正月三が日も提出したぞ。
- WPM180はスピードはあるものの生音源に比べると発音が分かりやすいため、シャドーイングが比較的サクサクいって、「指摘事項なし」が多め。ちょっと調子に乗ってしまったかもしれない。
- WPM190のマット・カッツとのギャップが大きく開始当初、音源提出まで30分や40分かかっている日もあり、苦労の様子あり。ド・アメリカンアクセントと格闘。
- ちなみにGoogleのYouTube公式で話している時のマット・カッツの話すスピードより段違いに早いです。
2月:マット・カッツが憑依
提出回数:27回
指摘事項なし回数:0回
音源スピード:WPM190
音源:
- Google:元Googleマットカッツの講演の模様、WPM190
コメント
- 28日中27回提出、皆勤までもう一歩だった…!
- 音源は引き続きマット・カッツ。課題11まで進んだ。マット・カッツが徐々に憑依し始めているのを感じる。
- 満点の日はなし。WPM190の壁の高さを感じる。
3月:ベゾスに感謝する
提出回数:25回
指摘事項なし回数:1回
音源スピード:WPM190
音源:
- Google:元Googleマットカッツの講演の模様、WPM190
- Founder of Amazon:ジェフ・ベゾスへのインタビュー音源、WPM190
コメント
- 音源はマット・カッツからAmazon創業者ジェフ・ベゾスへ。ベゾスのほうが個人的にはシャドーイングの難易度はやや下がる印象。3月の唯一の満点はベゾス。ベゾス、ありがとう。
4月:イーロン、もっとはっきり!
提出回数:23回
指摘事項なし回数:4回
音源スピード:WPM190
音源:
- Founder of Amazon:ジェフ・ベゾスへのインタビュー音源、WPM190
- World Government Summit:イーロン・マスクのインタビュー音源、WPM190
コメント
- ベゾスは相性が比較的、音源を追いかけやすく、ディクテーションもそれなりにいけた印象。
- イーロン・マスクはちょっとボソボソしゃべる感じありだけど、まあいけそうだ。
5月:未知の領域WPM200に突入
提出回数:25回
指摘事項なし回数:0回
音源スピード:WPM190-200
音源:
- Founder of Amazon:ジェフ・ベゾスへのインタビュー音源、WPM190
- Founder of Wikipedia:ジミー・ウェルズのスピーチとインタビュー、WPM200
コメント
- いよいよ未知の領域WPM200へ。Wikipedia 創業者のジミー・ウェルズの音源に取り掛かりはじめた。提出まで40分かかっている日もいくつかあるので、結構苦労したっぽいな。
6月:夜型移行、ワークせず
提出回数:22回
指摘事項なし回数:0回
音源スピード:WPM200
音源:
- Founder of Wikipedia:ジミー・ウェルズのスピーチとインタビュー、WPM200
- Woman in Economics:シェリル・サンドバグーグのスピーチ、WPM200
コメント
- ジミー・ウェルズはWikipediaの歴史も勉強できて有益な音源だった。お次は、元Facebook COOのシェリル・サンドバーグ!率直に言って音をとるのが大変だった。
- この頃、試みで早朝から夕方・夜にシャドーイングの時間を移してみたのだけど、結果として提出が減り気味になりあまり効果的ではなかった。
- この時期にTOEICは過去最高点とれた。ウェイ。
7月:また会えたね、マット!
提出回数:21回
指摘事項なし回数:0回
音源スピード:WPM200
音源:
- Woman in Economics:シェリル・サンドバグーグのスピーチ、WPM200
- Google2:マット・カッツ講演、WPM200
コメント
- 提出21回、満点ゼロ。んー、我慢の時期。
- 7月後半になって、再びマット・カッツ音源。前回は、ポルノクエリ対策だったけど、今回は本格的にスパムチームを組成するエピソードの話。仕事にも直結する話題でもあるので、楽しい音源の日々。Googleの規模が小さい時、社員全員で貸し切りバスでピクニックに行ったエピソードとかもあったなぁ。
8月:早起き戻ります宣言
提出回数:18回
指摘事項なし回数:2回
音源スピード:WPM200
音源:
- Google2:マット・カッツ講演、WPM200
コメント
- 提出18回、振り返ってみると2024年で最も少ない提出回数。やはりシャドーイング時間を9月からは早朝に戻すことに。結局、これが続きやすいと実感。
- マット・カッツとは呼吸が合ってきたかもしれない、2回満点あり!
- マット・カッツづくしの8月だった。
9月:引き続きマット・カッツざんまい
提出回数:24回
指摘事項なし回数:1回
音源スピード:WPM200
音源:
- Google2:マット・カッツ講演、WPM200
コメント
- マット・カッツ音源は豊富にあり、この月も初めから終わりまでマット・カッツだった。すしざんまいならぬ、マット・カッツざんまい。
10月:テイラー・スウィフトになりきる
提出回数:21回
指摘事項なし回数:2回
音源スピード:WPM200
音源:
- Google2:マット・カッツ講演、WPM200
- Taylor Swift:歌姫テイラー・スウィフトの10年以上前のインタビュー(Voice of America)、WPM200
コメント
- 音源は、マット・カッツからなんとテイラー・スウィフトに。かなり前の音源で、売れ始めたころのインタビューで今と随分雰囲気が違うのが声からも感じられます。テイラーになりきってブツブツ言ってます!
- この時期、英検1級の1次試験合格(ギリギリ)。ウェイ。
11月:仕事で使う機会、英検1級合格
提出回数:26回
指摘事項なし回数:2回
音源スピード:WPM200
音源:
- Taylor Swift:歌姫テイラー・スウィフトの10年以上前のインタビュー(Voice of America)、WPM200
コメント
- 引き続き、絶賛テイラー・スウィフト中です。音源のほうは、実はテイラー・スウィフトよりインタビュアーのラジオホストの方のしゃべりのほうが難易度が高かったりする。
- 11月半ばカンファレンス参加で渡米したが、なるべく音源提出は継続(ちょっと休んだけど)。
- カンファレンスではスポンサーとしてブースに立ち、Amethystの紹介やデモを実施。なんとか乗り切るが、まだまだですな。
- 英検1級の2次試験も合格。ウェイ。
全体振り返り
概して、淡々とシャドーイングを続けることができたとは思うが、1月から11月末までのトータル提出率は78%で80%切ってたのかー、ちょっと残念。8月の停滞が足を引っ張ってしまった、来年は85%以上を目指すぞ。
私の場合、シャドーイングは早朝の時間帯が良いことを再実感、今後も早朝で。
音源スピードがこの1年でWPM180からWPM200になったのだなぁ。
短期で成果の有無を確認するとよくわからないけど、1年振り返ってみると、「思えば遠くへ来たもんだ」感があるのでなんとも不思議な感じですが、これが師走なのですかね。
今後の展望
- 2025年も淡々と呼吸するように続ける。
- 短期記憶の能力を高めて、入ってくる音の記憶の保持量(単語量)を増やしたい。
- 資格試験系はあくまで学習のきっかけづくりだけど、英検はリーディングの文章がとても良いのでもう少し勉強しようかと思っている。個人的には「英文をカッチリ読む」のが好きなリーディング志向が強めな人間なので、英検の英文はそのニーズを満たしてくれている。
- 一方、IELTSなどを通じてスピーキングスキルの向上も図りたい。今年、一度は受けようかと思ったけど準備に時間を充てるのが難しいとわかり断念。来年は一度はやってみよう。
- いずれも自分が確保できる時間との闘いなので、あまり欲張らずにやりたいと思う。
明日は早くも二度目の登場、郡山さんです!
JADE Advent Calendar 2024 - Adventar