JADE Advent Calendar 2023 3日目の記事を書きます、スプラトゥーン初心者の小西です。おはようございます!
JADEにはスプラトゥーン部があります。社内で集まって対戦したりオンラインで対戦したり、社外のコミュニティでリーグに参加してたりします。10人いる部員の中には公式大会で地区大会ベスト16までいくメンバーがいたり、対戦せずにバイトばかりしていたり、これまで累計10,000時間ローラーを振り回してきたファウンダーがいたりします。部で特に何かを目指してはいません、すごくゆるいです。
JADE Advent Calendar 2023、JADEメンバーが明日以降もどんどん記事を公開していきます、ぜひご覧ください。
生活スタイルによっては競技やスポーツコミュニティなどに取り組みづらくなる
ちょっと前まで僕は空いている時間の大半ロードバイクに乗っていました。土日はだいたい走りっぱなし、平日も早朝時間作ってちょいちょい走り、実業団チームにも所属してよくレースに出ていました。ただ最近はまとまった時間を作りにくい生活をしていて、たまに軽く一人で走る以外乗ってません。趣味は生活スタイルによっては取り組みづらくなるものがあると思いますが、チームスポーツは特に、時間と場所が必要なうえに複数人の予定を合わせて取り組むものなので生活スタイルの影響を強く受けるものです。
たまたまスプラトゥーンをやっていたところこれはチームスポーツの楽しみの代わりになると感じた
細切れに突発的にできる遊びとして久しぶりにゲームをやるようになりました。社内でもやってる人の多かったスプラトゥーン、2022年9月にシリーズ3作目が発売されるのをきっかけにやってみたところ面白く、やっていくうちにeスポーツがeスポーツと呼ばれる意味がわかってきた気がしました。eスポーツは身体を動かさないのにスポーツと呼ぶ意味がわかってなかったのですが、これはスポーツでした。スプラトゥーンである必要はなく他でもいいのですが、今のゲームの一部はスポーツの楽しみと似た楽しみを得られるものだと最近体験して知りました。協力プレイのはずの(スーパーじゃない)マリオブラザーズやアイスクライマーなどでいかに蹴落としあうかを楽しんでいた世代でもあり、久しぶりにゲームをやってみると今はこんなに正統なスポーツ的に楽しめるものになってたのかと驚いてます。スタートラインを越える前に殴り蹴り倒していたあの大運動会とは大違いです、Nintendo Switchでできる今も殴り蹴り倒すけど。
eスポーツの、スポーツと似ていて楽しいところ
素振り的な練習がある
単純な動作なはずなのに上手くできてなくて、何度も何度も反復練習を繰り返してやっとできるようになっていき、できるようになったからこそ感じることのできる面白さがあるのがスポーツのひとつの良いところだだと思っているのですが、eスポーツにもこれがあります。
2時間も3時間も同じ動作に楽しくのめり込めるって仕事にはそうそうないので、楽しいです、ほんと弾が当たらなくてむかつく。
教えてもらっても、できない
自分よりレベルが高く説明の上手い人に教えてもらうと「よくわかったができん」ってなります。知ったからといってできない、高すぎないが越えることはできていない壁を知ることができて、これを他の人からいろいろ感じる機会が多いのはスポーツの面白いとこだと思ってます。eスポーツにもこれがあります。高すぎるとただの観客としての楽しみに変わります。
チームで戦える。人間の相手がいる
みんなでそれぞれ役割を決めて意思疎通しながら試合中動いて、でも相手も人間だから予定通りにはいかなくて、っていうチームスポーツとしての面白さはeスポーツでも味わえます。スポーツに比べてこれを手軽に味わえるということが、自分にとってeスポーツの一番良いところです。
チームで勝ち負けに熱くなれる
チームで戦うしすべて予定通りにもいかないということもあるからか、勝つとほんとに盛り上がります。観ている人も熱くなってます。負けると暗くなることもあります。そこがスポーツの面白いところのひとつですがこれも、eスポーツにもあります。勝つとか負けるとか私生活や仕事などでしたくないことを平和にできるのはスポーツの良いところです。
eスポーツの、スポーツよりも良いところ
準備が楽、時間がかからない
着替えたり道具を用意したり場所を確保したり移動したり、っていうスポーツによくある準備がほとんど必要ありません。ロードバイクとマラソンは一人での練習なら家を出たらすぐ始められるので何より手軽にできるスポーツと思ってましたが、eスポーツほどではありませんでした。デバイスの電源入れるだけだしチームでやるにもDiscord立ち上げるだけです。すごい。
撤収も簡単、今すぐ帰れる
ロードバイクでは都内の家から宮ヶ瀬湖とか相模湖あたりにはよく走って行ってたのですが、なんか疲れたし飽きたからやめよう、と思ってやめられません。そこから60km〜80kmくらいは走って家に帰る必要があります。じゃぁそんな遠くに行かなきゃいいのですが、行くときはそんなこと気にしていないので行っちゃうんでうすよ、で帰りはだいたいテンション上がらないのでもうやめたくなる。レースも、レースが終わった時点では撤収と帰宅というめんどくさいだけの作業が残ってます。eスポーツだとDiscordでお疲れ様でしたって言って電源落とすだけです、その後即座に寝られます。すごい。
暑いも寒いも晴れも雨も関係ない
屋外でやるスポーツは天気を気にします。ロードバイクの場合、冬走るときはウィンドブレーカーと、暖かいが風を通す長袖ジャージ2枚、発熱するが汗を乾かしやすくかつお腹だけは防風のインナーを着て、走り出したときは極寒だったけどだんだん暑くなってくるのでだんだん脱ぎます。汗を保ちすぎてからウィンドブレーカーを脱ぐと瞬時に冷えて死にます。暑いならただ単に薄着するだけで簡単なのですが、油断すると熱中症で死ぬので大量に水を飲むしかぶりもします。補給に注意です。雨でも走れますが公道練習は危ないので中止です。レースは雨関係なくずぶ濡れで走りますが走り優先の装備でいくのでスタート前とゴール後は濡れて冷えててつらいです。
eスポーツは雨でも雪でも暑くても寒くても何も気にすることなく、日焼け対策も不要で肌にも優しいです。すごい。
物理的に集まらなくてもできる
チームスポーツは同じ時間同じ場所に集まる必要があります。eスポーツは同じ時間には集まる必要ありますが、オンラインでできるので物理的に集合する必要がありません。なので、今日の練習は、大塚と五反田と鷺沼と武蔵小杉に住んでる人で集まるから、矢野ロー(矢野口のローソン。店名は稲城鶴川街道店)に集合しましょう、と位置を考慮する必要があります。ていうかだいたい矢野ローです、東京か神奈川住んでればだいたい矢野ローです、すみません嘘でした全然考慮してません、とにかく矢野ローに来い。
eスポーツは東京住みも大阪住みも沖縄住みも札幌住みもどこでも関係ありません。住所が関係ないと、集まる時間も自由にしやすいです。仕事終わって23時からでも集まれます。23時に矢野ロー集まるのは嫌です。
ケガしない
スポーツに怪我はつきものですが、eスポーツだと自分の身に向かってボールも飛んでこないし車も突っ込んでこないので命が安全です。やりすぎると腱鞘炎にはなるかも知れませんがそれは自転車でも下手するとなるので大丈夫です。すごい。
年齢性別人種関係なく幅広い人と楽しみやすい
スポーツは身体を使うので、男女で差が出やすいですし若者と老人ではそれだけで体力に差が出やすいこともあります。気が合うのに体格が違うために一緒に楽しめないのは寂しいです。道具にも影響が出るもので、ロードバイクなんてXSサイズが日本人的には全然XSじゃなくて小柄な女性はよく選択肢が少なくて困ってることがあります。世界的には欧米人が強いしヨーロッパが本場なわけで、あのすらっと長い手足を見るとそりゃそうかとは思えてきます。
eスポーツだと生まれ持っての力の強弱や手足のリーチの違いなどが関係ないので、一緒に楽しめる人が多くなって良いです。体格合わない人でも気が合えば楽しめるのは嬉しいことです。手の小さい人用Nintendo Switch純正プロコンはあったほうがいいかも知れない。
eスポーツの、特に良いわけではないところ
特に健康にはならない
ロードバイクだと全身使うので姿勢が良くなって腰痛にも強くなるし、心臓強くなるので疲れづらくもなります、エスカレーターいらずです。
eスポーツだと指くらいしか動かさないので健康にはなりません。身体に悪い甘いもの食べながらでもお酒飲みながらでもできます。先月出場したリーグは決勝戦まで行ったのですが、お酒飲んでる人がいるチームに負けました。酒飲んだ方が調子よくなるそうです。悔しい。
個人的にはずっと座っていると身体壊すほうなので立ってやってます。エイムが定まらない。
食事とお酒の味が変わらない
スポーツというか特に長時間の有酸素運動ができるロードバイクこそこの影響が大きいものですが、100km~200kmくらい走って消費カロリー1,000kclとか2,000kclとか平気でいくからか食べられるものがすごく変わります。個人的な全盛期では、一般的な居酒屋でサラダ4人前を1人で食べて赤身の牛肉600g以上食べてさて何食べよう話はここからだくらいになってました、しかもとにかく美味しくいただけるしなおかつ体調が良い。
eスポーツだと3時間くらい練習してもあんまりお腹空きませんし食事の味が変わりません。お酒は美味しいが普段から美味しい。
ガチ派エンジョイ派問題とか、程度問題とかが起きる
これはスポーツでも同じく起きる問題です。
ロードバイク乗っていると、今日はゆるポタの日ね、ゆるく行くよ、とか言ってたくせに平気で時速35km出してくる不届き者がいます。初心者限定としている集まりなのに「初心者です」って実業団E3クラスの中くらいの順位の人が来たりします、確かにそっちの世界では初心者ですね!
完全ガチ派と完全エンジョイ派はどうせスピードが違いすぎて1分もしたら自然と別行動になって勝手に平和的解決となるのですが(ならない)、問題は、同じくらいのレベルだとしても目指すところが違う、ガチっちゃガチだけどどのくらいガチなのかという程度問題のほうがなかなか大きいと思います。僕はたいていの趣味においてガチ派だとは思ってないのですが上達を目指さなければつまらない、けど今の状況よりちょっと良くなるくらいでいいので、上位○%に入りたいとまでは考えません。レベル100まであるとして今がレベル20くらいだったら21、22と少しでも上がっていければ楽しいですし同じくレベル20くらいの人と楽しめればいいです。なので同じレベル20の人でも、絶対30になるのだ!という人とはペースが合いません。ここがややこしくて、「上達は目指すのだけどもその目指し具合」というのが合わないとつまらなくなりますし、無理して上位を目指そうとするとなんで趣味でそこまで苦しまなければいけないんだ、それは仕事でやるから趣味でそういうのはいらない、ってなります。ただしある程度以上は上達しないと見えない世界はるし、そこまで行ったほうが面白いということもあるので、ある程度は苦しんでおいたほうがいいこともあり、その辺は難しいところです。
eスポーツでもこれが起きそうと気がついたときむしろスポーツっぽい!とちょっと勝手に面白くなりました(面白くはない)。とかいう自分はこの問題には直面していませんが、気をつけないと起きうるなと思いますし発生しているのを聞きはします。僕はたまたま社内も社外も大人な人としかご一緒していなくて、試合中は狂ったようにフデを振り回していたり「そいつを○かして帰すな!」と放送できないような発言をしたりするけど試合の前と後ではメンバーを気使うような大人な人達と楽しませていただいているのでありがたい限りです、そんな、人間の振れ幅を見れるのはeスポーツでもスポーツでも面白いところです。ややこしいこと書きましたがなんであれ大人な人と遊べていればレベルが離れててもとにかく楽しいです。自分ももっと成長して大きく振れたい。
eスポーツの、スポーツにはないところ
自分との戦い
他人が相手だったりチームメンバーと一緒に戦ったり遊んだりできるのは楽しいものですが、それは不確定な変数がかなり多いものです。自分以外の変数を極端に少なくして純粋に自分の努力次第で打ち勝てるのは自分との戦いで、これがしやすいロードバイクとマラソンです。多分他にもある。可能な限り同じ条件で同じコースを走って自分の記録と戦えますし、勝つも負けるも本当に自分次第、なかなか超えられな自分を超えたときの楽しさはかなりのものです。
eスポーツだとこれがなさそう?正直詳しくないのでよくわからないです。詳しい人いたらぜひ教えてください。RTAだと似たような楽しさがあるのかも知れないけど、開発側の設定の上で戦うしアプデもあるので違う楽しみっぽそう。
スタイルの異なる趣味を持つと長期的に生活を楽しめる
日々生活していれば就職したり転職したり引っ越したり結婚したり子供ができたり子供が手離れたりと生活の変化があると思います。個人的には趣味は楽しく生きていくうえで常に重要なものなのですが、ほんの一つの趣味しかない場合、変化した生活スタイルがその趣味に適していなかったら詰みます。外に走りに行くまとまった時間を作りにくい今はeスポーツで楽しんでいます。また生活の状況が変わったら外に走りまくりに行きますしそれで身体壊したりでもしたらまたeスポーツやります、でもゲームは開発側の手によってこちらの好き嫌いが変わる可能性があるのでこれに依存したくもなく、ずっと昔からやってるギターは多分一生趣味です、最近あんまり弾いてないけど本数だけ増えてます、買うだけなら一瞬ですから暇がない人におすすめの行動ですし、1年かかるようなオーダーもあんまり弾いてないうちにしておくのがおすすめです!みなさんぜひ楽器店に行きましょう!