こんにちはあるいはこんばんは。村山(X id:muraweb_net)です。
JADE Advent Calendar 2023 4日目の記事です。今年はJADEでは、Advent Calendarをやっておりまして、今後も色々な記事が公開される予定みたいです。楽しみですね。
さて、私はカレンダーに登録してみたものの書くネタ選びに迷っている中、公開日の前日になってしまいました。年末で切羽詰まる中、私にてサッと用意できるのは分析ネタだろうと思い、年末によくある今年のブログ記事の振り返りをデータから見てみることに決めました。キミにきめた!
(このネタなら来年のAdvent Calendarでもこすれるぞー)
JADE全体のブログ記事を振り返ることははきっと他の誰かが行うかと思いますので、村山が執筆した記事にフォーカスしてデータを掘っていきます!
- 2023年に村山が執筆した記事からデータ抽出の確認
- GA4 のデータで分析する前の処理
- GA4 のデータを使って Tableau で可視化し振り返ってみる!
- デバイス別の偏りは見られない
- OSならびにブラウザにも偏りは見られない
- 村山が執筆した記事へ流入したセッションの後にサービスページを閲覧したセッションだとdesktopでのセッション割合が高い
- 地域にも偏りは見られない
- 村山が執筆した記事へ流入したセッションの後にサービスページを閲覧したセッションだと首都圏でのセッション割合が高まる
- 流入した時間帯にはやや違いが発生している
- 村山が執筆した記事はお昼と夕方で Organic Social での流入が増加する
- サービスページ閲覧では Organic Search から流入する割合が高まる
- 記事ページごとに公開後の波及傾向は異なる
- 分析がテーマの記事だからといって訪問回数に差異はないが、その後サービスページ閲覧になると6回目以上のサイト訪問ユーザーが約8割
- 記事ページ閲覧セッション後にサービスページを閲覧したユーザーはTOPページへ流入するセッションが多い
- 2023年の執筆したブログ記事の GA4 分析まとめ
2023年に村山が執筆した記事からデータ抽出の確認
JADEブログにて村山が執筆した記事は下記の6記事となります。
1つ目の記事はSEOがテーマですが、2〜6つ目の記事は GA4 をテーマとした記事で分析に偏っていることがわかりますね。
JADEのブログ内では村山以外もたくさん記事を書いていて、分析以外のテーマもたくさんあります。「分析に偏っている村山の記事とその他の方が執筆した記事では何か傾向に差異があるのだろうか?」と気になってきました。ですので、その視点でデータを深掘ってみようと思います。
まず、データの前処理がいらない GA4 の探索レポートでJADEブログ全体に対して村山の記事はどのくらいの閲覧割合なのか確認してみます。(村山の記事が閲覧されるボリュームが少なかったら、分析してもしょうがないので)
村山が執筆した記事はブログ全体と比較しても約 1/3 ぐらいのアクティブユーザーはいらっしゃるようです。ありがたいかぎりです。
ボリュームもそこそこ存在しそうなので、データの抽出過程にすすもうと思います。
シンプルにJADEブログ全体と村山が執筆した記事を比較しても、分析結果がつまらない可能性があるので、村山が執筆した記事へ流入したセッションの後に別セッションでも良いから弊社のサービスページを閲覧していただいたユーザーのデータも抽出してみます。
GA4 のデータで分析する前の処理
GA4 のデータを使って分析する前にデータの前処理を行っていきます。
今回の分析は BigQuery を使わず、 GA4 の探索レポートからエクスポートしたデータを Tableau で可視化していきます。
GA4 の探索レポートで抽出したいデータの決定
下記のような分析してみたいと感じたディメンションと指標の組み合わせで探索レポート内にレポートを作っていきます。
GA4 外にエクスポートしデータ加工
探索レポート内にレポートを作ったら、データを加工するために GA4 外にエクスポートします。
なぜ、加工が必要かというと下記のようなデータ形式でデータがエクスポートされるためです。
これだと Tableau で読み込みづらいデータの形です。つらいです。
ですので、下記にようなデータの形に加工してあげます。
(加工時の注意点も色々あるのですが、それはまたどこかの機会へお楽しみ)
上記までのような簡単なデータ加工で Tableau でも読み込めるデータへ前処理できるようになります。よかったです。
GA4 のデータを使って Tableau で可視化し振り返ってみる!
Tableau で可視化したい GA4 のデータ処理も終わったところで、いろいろ見ていきましょう。
デバイス別の偏りは見られない
村山が執筆した記事は分析がテーマが5つだったため、もしかしたら勤務中に閲覧することが多いかな?と思ったのですが、そんなことはありませんでした。
JADEブログ記事全体と村山が執筆した記事をデバイスで比較したところ、セッションのボリュームならびにセッション内のユーザー行動に大きな差異は見られませんでした。
OSならびにブラウザにも偏りは見られない
SEO、広告、コンテンツマーケティングや分析を1人で対応するスーパーマンのような方も世の中には存在しますが、多くのケースにて分業化が進んでいるかと想定されます。
それぞれの施策を行う人間が異なるのであれば、その方が閲覧するOSやブラウザなどの環境も異なるかも?と考え、OSやブラウザ別に偏りがあるか確認してみましたが、こちらもそんなことはありませんでした。
セッションのボリュームが大きい、desktop内MacでのChrome、WindowsでのChrome、mobile&tablet内AndroidでのChrome、iOSでのSafariにて、JADEブログ記事全体と村山が執筆した記事を比較しても全体に対するセッションの割合に大きな差異もなく、かつそれぞれのOSとブラウザにてセッション内のユーザー行動にも大きな差異は見られませんでした。
iOSでのSafariは、その他の主要なOS、ブラウザと比較すると、エンゲージメント率が低く、セッションあたりの平均エンゲージメント時間(秒)が短いのが気になりますね。
村山が執筆した記事へ流入したセッションの後にサービスページを閲覧したセッションだとdesktopでのセッション割合が高い
村山が執筆した記事へ流入したセッション後のセッションにて、JADEのサービスページを閲覧したユーザーの環境はさすがに異なるだろうと思いデータを比較してみると、こちらは想定どおりdesktopでの閲覧するセッションの割合が多い状態でした。
サービスページを閲覧したユーザーのセッションでは、desktop内MacのChromeが 38.27% 、WindowsのChromeが 44.55% と非常に高い割合が確認できました。
地域にも偏りは見られない
SEO、広告、コンテンツマーケティングと比較して、分析におけるニーズは地域によって差があるかなと感じて比較してみましたが、こちらもそんなことはありませんでした。
国をJapanに限定したデータですが都道府県ごとのセッション割合を、JADEブログ記事全体と村山が執筆した記事で比較しても大きな差異はありませんでした。分析ニーズは東京や大阪などの大都市にてニーズが高いかなと思いきや、全国津々浦々でニーズがあるようでうれしい限りです。
また、セッションボリュームが大きい都道府県に限定して、JADEブログ記事全体と村山が執筆した記事のセッション内のユーザー行動を比較しても、こちらも差異は見受けられませんでした。
村山が執筆した記事へ流入したセッションの後にサービスページを閲覧したセッションだと首都圏でのセッション割合が高まる
村山が執筆した記事へ流入したセッション後のセッションにて、JADEのサービスページを閲覧したユーザーも比較対象として追加したところ、首都圏である東京、神奈川、埼玉によるセッションの割合が高まりました。
JADE社はどのようなサービスを提供しているのかな?と気になる方には地域によって、やや差があるように感じられます。
地域差があるからといって首都圏の方むけの記事を書こうというアクションに繋がることはないですが、「なぜ地域差が発生してしまうのか」等は考えていきたいところですね。
流入した時間帯にはやや違いが発生している
私が執筆した記事は統一して公開時間を平日の朝8時台に限定していました。朝の通勤時間帯にあわせて記事を公開した方が、移動時間等に閲覧していただけると想定していたためです。
しかし、平日の朝8時台に限定して公開しても午前中に流入する割合が高まるといった傾向は見られませんでした。なんてこった。
JADEブログ記事全体と村山が執筆した記事のセッションで時間帯別で流入したセッションとエンゲージメント率を比較しても、仮説でたてた午前中に割合が高まるといったことはありませんでした。
一方で、午後に流入したセッションの割合にはやや違いが見受けられます。JADEブログ記事全体では朝の9時をピークに減衰傾向が見られますが、村山が執筆した記事では長期的には減衰しつつも、お昼の12時、13時と夕方の16時、17時にセッションが増加する波が確認できます。
また、エンゲージメント率が時間帯によって異なるという傾向も確認できたのは面白いポイントです。おそらくですが、業務時間帯に近いお仕事モードのときの方がお休みモードと比較して、記事に対して前のめりになってくれるようです。
村山が執筆した記事はお昼と夕方で Organic Social での流入が増加する
JADEブログ記事全体と村山が執筆した記事では時間帯によって、やや差異が見られました。なぜだろう?と思い、セッションのデフォルトチャネルグループを内訳に追加したところ、流入するデフォルトチャネルグループ別の傾向に差異が見られました。
村山が執筆した記事では、 Organic Social からの流入がお昼の12時、13時と夕方の16時、17時に下降から上昇に転じている傾向があります。
記事別で詳細に確認すれば、特定の記事ははてブが多いなどの違いはあるかもしれせん。もう少し詳しく深ぼった方が良さそうですが、 Organic Social からの流入が時間帯によって相性が違うのであれば、どのようにソーシャルメディア上で立ち回ると良いか等を考えることができそうですね。
サービスページ閲覧では Organic Search から流入する割合が高まる
村山が執筆した記事へ流入したセッション後のセッションにて、JADEのサービスページを閲覧したユーザーも比較対象として追加したところ、流入するデフォルトチャネルグループの内訳に変化が見られました。
サービスページを閲覧いただいたユーザーでは、 Organic Search から流入する割合が増加していることがわかります。しかも、10時台にスパイクし、12時台は減少するのが業務と密接していそうで特徴的です。記事を閲覧するためのユーザー行動とは異なると想定できますね。
記事ページごとに公開後の波及傾向は異なる
村山が執筆した記事全体から記事別に変化がないか気になったので、データを確認していきます。特に気になっている点として、公開後にどのように波及するのかという点です。
記事別の閲覧ボリュームであるセッションとセッション発生時のセッション内ユーザー行動に加え、各記事ページでの日別セッションの傾向を確認してみます。
記事ページごとにセッション内のユーザー行動に差異があるのも特徴的ですが、公開した日をピークに減衰するものの、途中でスパイクが発生したりと、減衰傾向が異なるのも面白い点です。
それぞれの記事ページを公開した日が異なり、公開した日からの経過を比較しづらいため、それぞれの記事ページを公開した直後の30日に絞り込み、かつセッションのチャネルグループの内訳を追加して比較してみました。
どの記事ページも公開日は Organic Social によるセッションが1番多いのは同じとなります。一方で、Direct、Organic Searchに関しては、公開日、公開日翌日、公開してから数日経過後のスパイクなど差が存在するのが特徴的です。
上記は、セッションのチャネルグループの内訳を比較しやすくするためにセッションの縦軸をあわせていますが、セッションの多い記事はソーシャルメディア上でバズったためか Organic Social 経由のセッションが多いことがわかります。
一方で、セッションの縦軸があまり多くない記事においては、公開日翌日に Organic Search や Direct での流入が増加している記事があります。記事別に波及傾向が異なるようです。
こちらも時系列にわけて記事ページ別にソーシャルメディア上での言及、Organic Search での検索クエリなどのデータを深掘って分析してみても良さそうですね。
分析がテーマの記事だからといって訪問回数に差異はないが、その後サービスページ閲覧になると6回目以上のサイト訪問ユーザーが約8割
記事ページ別で流入するチャネルグループの内訳をはじめとする波及傾向に差異は見られましたが、サイトへ初めて訪問した等の訪問頻度も違うのか気になり、確認してみました。
すると、私が執筆した分析を中心とするテーマの記事だからといってJADEブログ記事全体と訪問回数の傾向に差異は見られませんでした。
一方で、記事ページ閲覧セッション後にサービスページを閲覧したユーザーでのセッションでは、訪問回数別のセッションの割合にて明確に差異があります。サイトに訪問したのが6回目以降のユーザーによって約8割のセッションが発生していました。
村山が執筆した記事ページ閲覧セッション後にサービスページを閲覧したという限定的なユーザーではありますが、複数回のサイトへの接触があってこそサービスページを閲覧していただけたと思いを馳せてみます。
記事ページ閲覧セッション後にサービスページを閲覧したユーザーはTOPページへ流入するセッションが多い
記事ページ閲覧セッション後にサービスページを閲覧したユーザーにおけるセッションにて、訪問回数に再訪が多いなどの特徴的な差分が見られました。そのため、何度も同じ記事ページにくるわけはないよな?と思い、ランディングページ別の内訳を傾向に追加したのが以下となります。
訪問回数が6回以上で記事ページ閲覧セッション後にサービスページを閲覧したユーザーは、様々な色が含まれており、ランディングページが多様であることがわかります。中でも、TOPページである水色が目立つように見えます。
訪問回数が6回以上で記事ページ閲覧セッション後にサービスページを閲覧したユーザーに限定し、時系列でセッションの累計増加数で確かめてみます。
やはり、TOPページへの流入するセッションが累計で増加していることがわかります。特に記事執筆頻度が高かった2023年の前半における傾斜角度が強いように見えます。
その他、ブログカテゴリへの流入も積み上がっているのが特徴的です。流入した際のデフォルトチャネルグループとかけあわせて、ブログ記事ページを起点にどのようなサイトを通したコミュニケーションにてサービスページを閲覧していただけているのか等を深掘って分析することで、不足している動線や機会を増加した方が良いと考えられるチャネルグループも見つかるかもしれませんね。
2023年の執筆したブログ記事の GA4 分析まとめ
2023年でJADEブログ内で私が執筆した記事について気になった点を分析してみました。前述までにも記載してみましたが、やはり仮説は外れるなと感じた分析でした。「おそらくこうであるだろう」、「このようにアクションしているからこう動いてほしい」等のイメージはあっても、実際にデータと突き合わせて確認してみないとわからないことも多いですし、可視化した結果で新しく見つかった気になる点、深掘ってみるべきポイントなども生まれたように思います。
年末年始お時間がある方は、年内で自身が関わったコンテンツに対して改めて分析されてみてはいかがでしょうか。
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企業ブログについて分析してほしい!という方、いらっしゃいましたらご連絡ください!