【注意喚起】Amazon で洋書を購入する際は海賊版にご注意ください

日本で生活していても、何かの機会にAmazon で洋書を買うこともあると思います。その際、海賊版をつかまされてしまうことがあります。現在、Amazon はこういった海賊版業者に対して適切な対応ができていません。ご注意ください。

日本で生活していても、何かの機会にAmazon で洋書を買うこともあると思います。その際、海賊版をつかまされてしまうことがあります。日本語ではまだあまり情報が出ていないので、共有する価値があると思いまして、注意喚起のために記事を書くことにしました。

Amazonに出品されている海賊版書籍にご注意

Amazonに出品されている海賊版書籍にご注意

ここでいう海賊版は、「物理本を版元から買うのではなく、勝手にpdfから印刷して Amazon で売っている」という悪質な業者のことです。本来は Amazon がきちんと摘発して取り締まるべきですが、残念ながらそうなっていません。

実際、我々も一度騙されました。Amazon でとある有名なプロジェクトマネジメント本の英語版を購入しようとしたら、非常に印刷品質の悪い海賊版が届いたのです。この体験をしてしまう方を少しでも減らすべく、このブログを書いています。

こういった海賊版は、印刷の品質が悪く、手元に届いたらすぐに何かがおかしいことがわかります。洋書に慣れていない方は「洋書ってこういうものかな?」と思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。違和感を感じたら、すぐに海賊版かどうかを調べて、返品しましょう。

見分け方については、Alex Xu 氏によるこのツイートがよい例になっていると思います。海賊版は、印刷の質が低く、また、ページ数も異なります。

海賊版を買わないために

まずは販売元が「アマゾンジャパン合同会社」か否かを確認してください。原則として、サードパーティの販売者からの購入は控えた方がよさそうです。その上で、以下の条件が当てはまった場合、海賊版の可能性があります。

  1. 販売者がジェネリックな謎の名前。我々が騙された出品者は、「ベスト・セラー」という名前でした。

    「ベスト・セラーが販売し、Amazon.co.jpが発送します」

    「ベスト・セラーが販売し、Amazon.co.jpが発送します」
  2. 販売者がインドなど、「どうしてここから発送しているのか?」と疑問に思うような所在地にある。我々が騙された出品者は、インドの Ghaziabad にありました。

  3. 販売者のレビューが、どう見てもスパム。販売者のレビュー欄をてみると、「とてもよい」「すばらしい」などの短文コメントに、5つ星のみ。かつ、レビューしている人の名前も同一で、複数回コメントしていることがわかります。

    スパムレビューが残された出品者

    スパムレビューが残された出品者

海賊版を買ってしまったら

海賊版を購入してしまったら、まずは返品しましょう。Amazon を利用した場合、30日以内なら返品が可能です。泣き寝入りせず、返品をすることで、こういった業者に利益が渡ることを阻止することができます。

また、出品者に対してはレビューを残した上で、Amazon に通報しましょう。通報を行っても、テイクダウンされるとは限りませんが、ボリュームが増えれば対処される可能性もあります。

現在のところ、知的財産権に関わる申立については、権利者のみとなっています。Amazon: 不安全、不快又は法令違反の恐れがある商品の報告によれば、seikatsu-anzen@amazon.co.jp に対して、問題と思われる商品の詳細を記してメールを送るのが、今のところは消費者側で可能な対処ということになりそうです。

Amazon は海賊版出品者に対処するべき

その上で、Amazon のようなプラットフォームは、こういった海賊版やスパムレビューの取り締まりを行う義務があると我々は考えています。実際に海外では数々の被害が出ており、既に複数の記事やブログで指摘されていますが、Amazon が大きくこの点を改善したという声は聞こえてきません。消費者側での自衛措置、できる範囲での対処は行うべきですが、Amazon はプラットフォームとしての責任を全うするべきです。

参考