「何か広告運用のイベントやりたいよね」
こんにちは、JADEの小西です。
6月のa2iの交流会で、久しぶりに会ったアユダンテの寳さんから「何か広告のでっかいイベントやりたいよね」って話がありました。広告ででっかいのなんて今そんな簡単じゃないだろうに……って一旦は思ったのです。でもちょうどそのころSEOのテーマではJapan SEO Conference や、FOUND Confrence が予定されていていて(どちらもJADEは参加しているのですが)、前者のほうは開催日のだいぶ前から2,000人だか3,000人だか(正確には忘れたけど)申込みがあったとかで大変な盛り上がりを見せていました。ちょっと考えてみたら確かに広告もなんかやりたいぞ、という気持ちになりました。そこで、ちょうどそこにいた川手さんをまず巻き込み、何はともあれこの人はということでYuwaiの田中さんに声をかけ、諸々上手いこと進行してくれるアユダンテの釜さんも加わり、主催メンバーだけがまず決まったのでした。
「今とりあげるとしたら何のテーマ?」
ただ、やるとしても何やる?
今旬の話だと、自動化? AI関連? P-MAX? 今最も話題の中心とはなりそうなテーマでも、そんな面白いものにはしづらいんです。絶対的攻略法があるわけでもなく、そもそもそういうものでもないような話ばかりですから。Google 広告に関しては、旬で、キャッチーで、研究された情報が少なかったので、攻略法的な話にもしやすい話題があったのは下記のリンクのときが最後だったなくらいに思ってます。そう、これも寳さんとやったセミナーでした。
その前もいろいろと、大幅な仕様変更とか、今では考えられないようなハック的なテクニックとかもたくさんあって、わかりやすく役立つ面白いテーマはあったのですが、今そんなちょうどいいテーマを作るの、難しいんですよね。
そもそも今、いちいちオフラインイベントで得たい情報ある?
そもそもが取り上げるべきテーマの問題なのか? と考え直しました。
15年くらい前、公式も第三者発信もまだまだ情報が少なく、巷に経験者も多くなく、自動化の恩恵もほぼなくてかなり属人的な要因で成果が大幅に変わるという仕組みだったので、広告運用どうやったらいいの? ほんとにわからない! っていう人がたくさんいました。勉強会やコミュニティなども、なんとなくやっても誰かしらのためになりやすい、主催側も得るものたくさんある、という時代でした。僕も勉強会とコミュニティを運営していました。
しかし今、公式でも第三者発信でも情報があふれていて、巷に経験者もたくさんいて、広告プラットフォーム側のサポートも得られて、自動化の恩恵によって昔ほどにはじっくり勉強したり設定と入札にたくさん時間かけてみたりとしなくても成果を出せるようになりました。広告代理店なんかは各企業ごとに人と知見が集まって、何か悩みがあっても社内で完結できてしまうことも多くなったでしょうし、外に何か求める必要性がとっても低くなっているだろうとも思います。
情報あふれる今、広告運用者のために不足しているものは何か
では今何も困っていないかというとそんなこともなく、ここ最近は次のような話を聞くことを思い出しました
- 情報はたくさんあるけど、踏み込んだ情報はそんなに多くない
- 表面的な情報だけでなく、もっと突っ込んだ情報がほしい
- 社内で完結するけど外のことは知りたい
- 他社がどうやってるかは気になる
- 横のつながりは欲しい
- 基本的なことは調べてわかるものの、何か特定のピンポイントで困っているところの情報がほしい
去年何回か若手広告運用者飲み会をやりました。そこでの話ですが、20代で、この2~3年くらいで広告運用をはじめた方々は、オーバーチュアのDTCとかPanamaとかから世代の我々とは全く異なります。社内で教えてもらえるし、調べればだいたいわかるという状況になっていて、我々とはスタート地点が全然違いました。何も困ることないじゃん! って思ったのですが、いやしかし上記のようなことは思っているそうですね。
(余談ですが最近の若い方々、会話から感じられる論理的な思考力があり、誠実で端的かつ印象のよい連絡が取れて、とっても優秀だなと感じます。弊社の若者も優秀ですし。広告業界、市場が広まり勤める人も多くなり、洗練されて良い意味で普通の業界になったのだろうなと、業界として全然整ってないころから仕事している自分は感慨深く見てます)
真新しくも派手でもないが、実践的で現実的で深い、他人の「体験」に触れられる機会こそ、欲しい
例えば次のようなことを思える、こんな体験が得られる機会が、今こそ価値あるのではと考えました。
- 「自分がやってること、間違ってなさそう」
- 「うちの会社のやり方、間違ってなかった」
- 「何かもっとすごい攻略法があるんじゃないかと思ってたけど、多分ないってわかった、他のことに目を向けられる」
- 「余計なことに悩まず前に進めそう」
- 「ピンポイントで困ってたこと、調べてもわからなかったところ、ちょっと教えてもらうだけで解決できた!」
このためには、あらかじめ何かしらのテーマに沿ったコンテンツを用意しておくことの重要性は低いです。それよりは、カバーできるテーマが広いこと、一つのテーマだけに長い時間をかけるわけではないこと、たった一人が正解を教えるのではなくなるべく多くの知見ある人から話を聞けること、そして、何より自由度の高い形式でディスカッションできる機会だと考えました。
そんな想いで企画した「広告運用フォーラムディスカッション」
今回企画した「広告運用フォーラムディスカッション」は、おおまかに説明するとこんなイベントです。
- 話し手が一方的に伝えるのではない、全員参加型のディスカッションイベント
- 会場内で、常に、何かのテーマに沿ったディスカッションが複数同時に進行している
- 随時、自分が話をしたい、聞きたいテーマの場所に自由に行ける
- 一つのディスカッションのコマは少人数でオーディエンスも少なくマイクも使わないくらいなので、人前で緊張しがちな方でも大丈夫!
- ファシリテーターはいるけど、何を話し合うことになるか具体は決めてない、その場にいる人達次第!
広告運用に関連するGTM、GA4、生成AI、計測、クリエイティブ、教育、キャリア、営業などなど、それぞれに知見のあるファシリテーターと、それに興味のある来場者が集まるこのイベントは、まさに広告運用の集合知となりうるようなイベントです。広告関連で何か話したい人、何か解決したい人にとって、ここで解決できなければ、他では難しいと思えるようなイベントになると思っています。
とはいえ、正直なところ、自由度の高さゆえ主催側でも品質を担保することは難しい形式です。かなりのチャレンジだと思っています、来場するみなさん、ぜひ積極的かつ建設的な参加をお願いします。
お申し込みはアユダンテさんのサイトからどうぞ。
田中さんがいいこと言ってた
9月にミエルカチャンネルに出演したのですが、そのとき一緒に出演した田中さんがいいこと言ってました。
広告運用は、運用に関する様々なことを解決しなければいけない時代になったが「別に自分で解決することは必要はない、この問題はこの人に相談できるという環境を作ることが大事」って言ってました。
ただ、知り合いがただたくさんいればいいというわけではなく、様々な領域についてある程度までは知ってないといけない、そうでないと誰にどう頼ればいいかわからないから。ある程度の知識はつけつつも、知り合いを増やす、まさに今回の「広告運用フォーラムディスカッション」はそれができるイベントです。
11月25日(火)、「広告運用フォーラムディスカッション」ぜひご参加ください!
