こんにちは。株式会社JADEにジョインした村山佑介(@muraweb_net)です。好きなJリーグのチームは、浦和レッズです。浦和レッズの歴代で好きなプレーヤーは鈴木啓太です。
この記事を閲覧した方でJADEのことをご存じではない方は少ないかと思いますが、改めてJADEという会社を説明します。JADEは、「インターネットをよくする」というビジョンのもと、Growth & Integrityをコンセプトに、Webコンサルティングサービスを提供している会社です。
私はJADEにコンサルタントとして、2019年10月1日からジョインしています。コンサルタントの仕事は、検索を中心に広告やアナリティクスなども活用し、お客様が展開するWebサービスやアプリを、IntegrityにGrowthさせていくコンサルティングを提供させていただいています。私の強みはSEOとアナリティクス、データビジュアライゼーションですが、またがったこの領域ではおそらく日本トップクラスの質でコンサルティングを提供できると考えています。それでも足りない知見や経験を、JADE内のメンバーで助け合いながらサービスを展開しています。
創業メンバーである長山、辻、小西と、先輩社員である中島の4名に加え、私は5人目の人間です。余談ですが、「4人」と「5人」の画像検索結果では、「5人」の方がなぜか格好いい感がありますね。
JADEへジョインする前までのこと
私はJADEが3社目となり、1社目が事業会社、2社目が支援側の会社でした。私とはじめましての方むけに、現在までの経緯を記載させていただきます。
1社目の事業会社
1社目は不動産関連の事業会社へ新卒入社しました。集客から契約、退去までをWebで完結するという(当時では)ユニークなビジネスモデルを展開する不動産会社でした。
その事業会社にて、コールセンターや営業などの不動産関連の事業経験から、Webサイト制作の営業やディレクション、運用システムのサポートやポータルサイト運営のWeb関連の事業経験を学びました。
キャリア後半の4~5年では、会社が運用する事業サイトやポータルサイトのインハウス担当者として、SEO、広告やアナリティクスを、ほぼひとりで担当させていただきました。
当時の思い出としては、Google検索とはまったく異なるアルゴリズムであるYahoo!検索があり、そのYahoo!検索の検索エンジンであるYSTに頭を深く抱えたり、ディレクトリ登録に数十万~百万円の資金(今となっては無駄金)をつぎ込むという、それはそれは香ばしい時代であったように思います。
Yahoo!検索のバックエンドがGoogle検索を採用した頃、真っ白けなホワイトハットな施策しか行っていなかった私は、不動産サイト以外のサイトでもSEOを中心とする集客施策やアナリティクスを経験したくなり、2社目である支援側の会社へ転職しました。
2社目の支援会社
2社目の支援会社はアユダンテ株式会社です。アユダンテは日本でも数少ない、ホワイトな施策のコンサルティングを提供し続ける企業です。
なぜ数少ないのかと申しますと、日本でのSEOは前述のYSTもあった影響か、外部リンクによる影響が非常に効果的であった暗黒の時代が長いこと続きました。そのような背景もあり、日本でSEOを提供する多くの支援会社の実態は、外部リンクを販売する業者でしかありませんでした。
さらに、特定の検索キーワードにおいて、Google検索の検索結果での順位がX位だったら、Y万円などの月額費用が発生するというわけのわからないサービスがまかり通る時代でした。
(Google検索の検索結果にて、その順位にランキングしているのはSEOを支援する会社の功績ではなく、ただ単に検索アルゴリズムに評価されただけという可能性もあるのに…。)
そんな中、アユダンテは当時から外部リンクに関する施策をまったく行わない超絶ホワイトハットなSEO施策を行う支援会社と聞き、私は入社に至りました。そこで経験した施策内容は、おそらく他のSEOを支援する会社のそれとは大きく異なるものであるように思います。それはWebサイトをリニューアルする際に、検索ユーザーと検索エンジンにとって最適なサイトを作り上げるためのWebコンサルティングというものです。
マーケティングを合戦などの戦いに喩えることが好きではない方もいるかと思いますが、合戦ではビジネスの強みを活かした戦略が最重要になります。戦略が大きく間違っていると、戦術を駆使しても、勝てる戦も落としてしまいます。
ビジネスとして顧客となり得るユーザーが、検索エンジンで検索した際に、どのようなWebサイトであれば戦略的に検索ユーザーへアプローチしていける布陣のWebサイトを構築できるのかを考え抜き、Webサイトのリニューアル時にコンサルティングしてきました。
最適な布陣のWebサイトが構築できれば、あとはお客さま側でそのWebサイトを活用してビジネスを行っていくのみの運用となるため、Webサイトのリニューアルプロジェクトが終わったら、アユダンテとしての支援プロジェクトも終わるのが通常でした。戦える土俵に立っていないWebサイトを土俵に立てるようにする、0→1や1以上になるような、支援を行うWebコンサルティングのスタイルでした。
私はSEOの業務と並行して、Googleアナリティクスの有料版であるGoogleアナリティクス360を含むGoogle Marketing Platformの導入支援、サポートや教育業務も行ってきました。
数億~数十億を超えるページビュー、イベントなどのヒットを集計するWebサイトやアプリ、時にはオフラインとのデータ統合において、どのようにデータを活用し、推進していけばよいのか、Googleアナリティクス360を導入していただいた各お客様に支援していきました。
SEOの施策と同じく、Googleアナリティクス360の業務でも最適な環境、基盤を構築する仕事のスタイルであったという印象です。最適な環境や基盤を構築し、分析や分析結果からのアクションとなる施策は、導入したお客さま側で行っていただくような座組でした。
通常の業務以外では、書籍を三冊ほど執筆させていただきました。私のことや名前は知らなくとも、書籍の方であれば知っているという方もいらっしゃるのではないかと思います。
できる100の新法則 Google Search Console
その節は、書籍を手にとっていただき、誠にありがとうございました。
また、SEO、Googleアナリティクスやデータビジュアライゼーションといった異なる各テーマにて、様々なセミナーやイベントにも登壇させていただきました。
もしかしたら、私の登壇したセミナーに参加された方もいらっしゃるかと思います。
下記のページは、アナリティクスアソシエーションが主催したセミナーで私が登壇したセッションのみが記載されたページですが、様々なテーマにてセミナーへ登壇させていただきました。
村山 佑介 – プロフィール情報 | アナリティクス アソシエーション
https://a2i.jp/partial/post-21224/
その節は、お忙しいところ、セミナーへご参加いただき、誠にありがとうございました。
その他では、Googleが提供する各プロダクトのコミュニティ(旧ヘルプフォーラム)でも活動させていただきました。
活動内容は、Googleが提供するオンラインのプラットフォームによせられる皆様の疑問、ご質問に対して、誰でも閲覧することができるプラットフォーム上で回答していくというものです。回答内容、回答数などをGoogleに認められ、2つのプロダクトでエキスパートになることができました。
1つ目は、Googleアナリティクスのエキスパートですが、現在の日本ではコミュニティが残念ながら閉鎖されています。Googleアナリティクスのコミュニティにて日本では三人目であり、三人しかいないゴールドエキスパート(旧Top Contributor)になれました。
もう1つのエキスパートは、ウェブマスターのコミュニティにて、シルバーエキスパート(旧Rising Star)になれました。ウェブマスターというGoogleのプロダクトは存在せず、Webサイト全般やGoogle Search Consoleに関する質問に回答しています。
yu-suke murayama - Search Console ヘルプ
https://support.google.com/webmasters/profile/2038669?hl=ja
こちらは、微力ながら継続的に活動を続けていければと考えています。もし、コミュニティでお会いすることがありましたら、お手柔らかにお願いいたします。
上記までに、業務面のみならずオフラインでの活動やオンラインでの活動において、非常に質も高く、量としても申し分のないインプットとアウトプットを繰り返すことができた6.5年でした。
なぜ、JADEへジョインすることを決心したのか
ここまで読んでいただいた方における最大の疑問として、「なぜそのような環境を捨てたのか?」ではないでしょうか。申し分のないインプットとアウトプットができ、社内だけでなく社外からも多少なり評価いただいていたのであれば、その環境も捨てがたいのは事実です。
今回、このような決心に至ったポイントとしては以下の3つの視点があります。
- 違う戦い方、スタイルを身につけたい
- 全体最適の視点で施策を推進していきたい
- ワクワクしたい
以下に、あまり長くならないように詳細を書いていきます。
違う戦い方、スタイルを身につけたい
私は事業会社と支援会社のそれぞれの企業を、同じくらいの年月で勤続させていただいた結果、もう少しの間は支援側として、色々な企業やビジネスモデルに関わっていきたいと考えていました。
アユダンテでは支援側ではあったものの、前述のように環境構築や整備といった側面の仕事が中心でした。世の中を全体的な視点で見ると、環境構築や整備といったコンサルティングを提供する企業が必要なのは間違いないです。土俵にも立てていないのであれば、土俵に立てることができるようにする、歩き方や走り方がわからないのであれば、走るスタートをきれるようにすることはとても重要です。
一方で、企業がビジネスを継続的に提供していく上で、土俵にたった後、走り出すスタートをきった後においても、外部による支援が必要なケースも多く存在すると感じています。現代の社会のみならず、時に社会より動きの激しいインターネットの世界では、いつ、どのようにリスクが襲いかかってくるのか、チャンスが眠っているのか、見えづらいところがたくさんあります。
そんな激動の中、土俵から落ちてしまわないように、走り方を忘れて歩みを止めてしまわないように、伴走してくれる味方が必要となるのも事実です。
JADEでは冒頭にも記載させていただきましたように、Growth & Integrityをコンセプトにコンサルティングを提供しています。そのため、お客さまのビジネスやチーム、ご担当者さまの成長を継続的に伴走しながら支援できるという点が、私にとって非常に魅力的だったのです。
環境構築や整備などの布陣を整える戦い方を身につけた私にとって、他の戦い方も身につけることで、より強く成長できるのではないかと思いました。
モノゴトには陰と陽があるように、正義の反対は正義であるように、1つの視点、視座にとらわれないコンサルティングのスタイルを身につけたいと考えています。
全体最適の視点で施策を推進していきたい
Webサイトを通してビジネスを継続的に成長させていくには、検索以外の集客チャネルも必要なケースが存在します。
それは、広告であったり、ソーシャルであったりするかもしれません。ビジネスによって最適な集客チャネルは異なりますし、ビジネスのフェーズやケースによっても異なるはずです。
それぞれの集客チャネルは、Webサイトに人を呼び込む手段でしかないのですが、それぞれの手段が別々の方向をむいて施策を実行してしまうことで、それぞれの集客施策における相乗効果が生まれないだけでなく、時に悪影響を発生させてしまうかもしれません。本来あるべき成長を妨げないように、さらに、成長を促せるように、様々な集客チャネルで行っている施策を連携していく必要があります。
事業会社にいた頃は、そんなことも想像すらできず、目先の目標にむけて施策を行ってきました。前職の支援会社では、既に案件化された状態で環境構築や整備におけるコンサルティングの開始が中心だったため、様々な集客チャネルの連携というところまでは、手が届きにくい状況のプロジェクトが大半だったように思います。
JADEにおいても、支援開始時は特定の集客チャネルの改善からスタートすることが多いと考えられますが、お客さまを継続的に支援させていただく中で、全体最適にも取り組めるようにコンサルティングしていければと考えています。
ワクワクしたい
最後の決め手は、とてもシンプルでJADEのメンバーにワクワクしたためです。
元Googleで検索エンジンのみならず様々な知見や経験がある長山、日本でSEOに関わる人であれば知らない人がいない辻、広告のエキスパートである小西、メディアのグロースに対して真摯に向き合いビジネスとして成長させてきた中島、という突出した個性のあるメンバーです。個性がありすぎるくらいです。
長山は「辛さへの耐性はソフトウェアの問題、アルコールへの耐性はハードウェアの問題」と独特な感性を披露したり、辻がGooglebotのクロールには芸術性すら感じると話していたり、ランチで訪問するお店のメニューに書いてある文章内容が広告審査でどのような結果となるか解説する小西がいたり、過去から現在までのメディアの繁栄と衰退と検索アルゴリズムの関係を悩む中島がいたりと、個性が溢れています。
このような個性に、映画でいえばアベンジャーズのような、サッカーでいえば某銀河系軍団のような、ロックバンドでいえば東京事変のようなワクワク感を感じずにはいられなかったのです。
平成が終わる2019年の4月末頃、「SEOとアナリティクスに詳しい人がいたら紹介してほしい」とお声がけいただいた際、「そんなひといるかな?」と最初に思いましたが、最早、それは私だろうと気づくまでに時間はあまりかかりませんでした。
数ヶ月の間、悩みに悩みましたが、JADEのメンバーと働いてみるワクワク感と、もし断ってしまった時にそこに自分がいないことに後悔してしまいそうで、私はJADEへのジョインを決心しました。一度きりの人生ですから、こういう生き方もよいのではないかと思っています。
最後に、これからのこと
私の強みはSEOとアナリティクスにおける知見と経験であり、データビジュアライゼーションや広告にも最低限の理解と興味があります。
今までにおいても、スペシャリストを目指しつつも、色々な障壁を乗り越えるために他のことにも取り組んでいたら、結果的にジェネラリストっぽく成長することができました。ただし、様々な取り組みによる知見と経験は、結果的にスペシャルな領域にもリターンとして返ってきました。
そしてそれは、他のプレーヤーがあまり存在しない日本一のポジションを得ることができているように感じます。
この考えは私の成長においての場合ですが、この成長は個人だけではなく組織としても同じではないかと感じており、JADEのメンバーであれば組織としても継続的な成長は可能なのではないかと思う次第です。
実際に、9月からの数日と10月に入ってからフル出勤していますが、お互いの得意な領域でプレーしつつ、不得意な領域をカバーしながら業務を行えており、まだ数日ですが個人としても成長できているように思います。
そして、社内の雰囲気は入社する前は想像できなかったほど、意外にも仲が良いです。仕事にも関わる雑談が楽しい会社は良い会社だなと感じています。
会社のビジョンやコンセプトを軸足に仕事することはもちろんのこと、長山がかかげた
「個人的には、自由に動けて、かつ社会的に意味のありインパクトがある仕事を、信頼できる人と共になすことができる環境を作ることができれば最高」
を達成できるようなチーム作りができるように、チームプレーと連携を深めていきたいと考えています。
私はサッカーが好きなのですが、元日本代表のオシム監督は「水を運ぶ男」の必要性を重視していました。成果に直結する役割である「水を飲む男」の側には、汗をかいて水を運ぶ男が必要不可欠であったためです。
私は、この考えが好きで、仕事においても同じことが言えるのではないかと感じています。曖昧で抽象的な表現かもしれませんが、JADEのチーム内においても、お客さまとの間においても、水を運ぶ男として走り続けれれば幸いです。
それでは長くなりましたが、私のことをご存知だった方も、はじめましての方も、JADEと、JADEの村山佑介を、よろしくどうぞお願いいたします。
♯オフショット
みんなファイティングポーズですが、火種は無闇に撒き散らさないでいただきたい所存です。
こちらはJADEメンバーにて、仲良く机を作っている様子です。