JADE、秋葉原オフィス増床しました――「働きやすさ」を追求した5ヶ月間のプロジェクトを振り返って

2025年11月、JADE秋葉原オフィスに11階フロアがオープン。約5ヶ月のプロジェクトで、限られた予算内でコスト最適化を実現し、メンバーの声に耳を傾けながら快適な執務スペースを作りました。増床プロジェクトの舞台裏をご紹介します。

JADEブログ編集部、今日はアドベントカレンダーにお邪魔して「秋葉原オフィス増床」について書きたいと思います。この記事はJADE Advent Calendar 2025 2日目の記事です。


2025年11月、JADEは秋葉原オフィスを増床し、これまでの12階に加えて、新たに11階フロアをオープンしました。今回はキックオフから約5ヶ月間のプロジェクトの舞台裏をご紹介します。

なぜ増床したのか?

2025年現在、JADEでは引き続きリモートワークとのハイブリッド体制を続けています。しかし、実際には日々オフィスに出社するメンバーが多く、既存の12階だけでは席が足りない状況が続いていました。これは「嬉しい悲鳴」で、組織として成長している証でもあります。

11階は執務室エリアとなりますが、せっかくなら、ただ机と椅子を置くだけではなく、快適で出社したくなるようなスペースを作りたい……。そんな思いで、今年6月からプロジェクトがスタートしました。今回はコーポレート部門の稲勝を中心に、現場コンサルタントから経営陣まで、部署や役割を超えたチーム体制で取り組みました。ちなみに、稲勝は今年6月入社。入社して早々にBIGプロジェクトを任されました(笑)。

また、今回はコスト面でも大きな挑戦がありました。予算がかなり限られており、1番最初にデザインを提案いただいた会社には予算の2~3倍の金額を提示されることも。試行錯誤の結果、11階の内装工事費を最小限へ抑えることに成功。備品を含めてもしっかりと予算内に収め、コストパフォーマンスとクオリティを両立したオフィスが完成しました。

パートナー選定の日々

デザイン会社を決めるまで

早速打ち合わせを重ね、見積もりを取り寄せる日々がスタート。6月から7月にかけて、複数のオフィスデザイン会社から提案を受けました。候補に上がったのは3社。それぞれのデザイン会社に提案いただき、デザインと見積もりを比較検討しました。ある会社からは総額何千万円という提案も(予算を大幅に超えるため、即座に候補から外れました)。

最終的には価格に加えて、デザイン性、スケジュール、対応の柔軟さなど、総合的な判断が決め手となりました。

家具のショールーム巡り

ここからは現場視察です。7月から8月にかけて、チームは東京都内の様々なショールームを訪問しました。

  • オフィス家具メーカー
  • 老舗家具店
  • 個室ブース専門メーカー

実際に製品を見て、体験することで、カタログではわからない細かな違いが見えてきます。

予算最適化への取り組み

見積もりが出揃った段階で、本格的な予算調整が始まりました。柔軟なプランニングの結果、最終的に11階の工事費用は当初の見積もりより下回る結果に。社内では「コスト最適化の成果」として共有され、Google Chatで大きな話題になりスタンプが連打されました。

いくつかのこだわりポイント

徹底したモニター環境

執務環境で特にこだわったのがモニターです。31.5インチの4Kモニターに、可動域の広いモニターアームを組み合わせました。

以前、12階で使っていたモニターアームは可動範囲が狭いという声もありました。その反省を活かして、今回は上下左右に動かせる幅が広く、高さ調整も簡単なものを選択。また、モニターは映像が綺麗で電力も十分に供給できるものを選定しました。決して安くはありませんが、投資する価値があると判断しました。

取締役の小西は、「モニターは業務の快適さに最も直結するもの。会議ブースとモニター、ここは投資していいところ。出社するかしないかの判断に特に影響を与える要素のはず」と語ります。

インターネット環境での思わぬ発見

11階と12階、それぞれ独立した回線を引く予定で進めていました。10月末、回線の開通工事が完了し、ネットワーク機器の設置作業を行っていた時のこと。

工事業者による現地調査の結果、両フロアを接続するルートが存在することが判明。結果として、11階用のルーター購入費用と、1回線分の契約費用が不要になりました。

こういう「やってみたらうまくいった」という瞬間は、プロジェクトの醍醐味です。

細部へのこだわり

メンバーの小さな声に耳を傾ける

プロジェクトが進む中で、様々なメンバーからは細かな要望が上がってきました。

「管理部門は鍵付きキャビネがあると嬉しい」 「バッグをフックにかけると傷むから、置ける場所が欲しい」 「トイレのゴミ箱は通路が狭いので、コンパクトなものを」

一つひとつは小さな要望です。でも、これらすべてに丁寧に対応していきました。

バッグスタンドは「ご自由にお使いください」という形で設置。鍵付きキャビネットは、まず1台導入して使い勝手を確認することに。トイレのゴミ箱は、複数の候補からサイズ、開閉方式、デザインまで細かく検討しました。

こういった細やかな気配りが、JADEらしさを作っています。

渋谷オフィスとの連携

増床にあたって、渋谷オフィスとのモニター・家具の移動も行われました。5台のモニターを運搬し、1台だけモニターアームから外れないトラブルもありましたが、後日無事に回収できました。メンバー同士で助け合いながら、一つひとつのタスクをクリアしていきました。

ちなみに秋葉原オフィス増床とタイミングを同じくして、渋谷オフィスもメタモルフォーゼを遂げています。もはやスタジオと呼んでも過言ではない撮影スペース爆誕については、アドベントカレンダー期間内に日西さんが書いてくださる予定ですので、こちらもお楽しみに。

予算管理の徹底

プロジェクト期間中、備品購入リストはNotionで管理され、常に全ての金額が把握されていました。追加の備品が必要になるたびに、「これで予算内に収まるか」を確認しながら進めることになります。

一つひとつの支出に対して、適切な承認プロセスを経ることで、予算の透明性を保っていました。

工事期間とオープン

10月18日から26日まで、11階は工事期間に入りました。施工は基本的に日曜日。大型の家具搬入は建物の規則で日曜日しか許可されていないため、スケジュール調整が重要になります。

工事の最終週、プロジェクトチームは連日オフィスに通い、細かな調整を実施。モニターとモニターアームの設置、ドリンク補充、セキュリティ機器の設置……。やるべきことは山積みでしたが、一つずつ着実にクリアしていきました。

そして11月4日、新しい11階がオープン。オープン当日は、お披露目を兼ねてピザパーティーが開催されました。メンバーたちは新しいスペースを見て回り、モニターの動きを体験しました。

5ヶ月間の努力が、ようやく形になった瞬間でした。

11階はこんなスペースです

  • 執務席:20席の昇降デスク、首〜腰まで調整できるチェア、集中して作業できる環境
  • リフレッシュスペース:丸テーブルとイス、コーヒーマシン、ドリンク、冷蔵ショーケース
  • セキュリティ:ALSOK警備とセサミスマートロックで安心
  • その他設備:私物収納ラック、バッグスタンド、加湿器、鍵付きキャビネット、自転車スタンド

12階は引き続き会議室や来客対応のスペースとして使用します。11階で集中作業、12階で打ち合わせという使い分けができるようになりました。

プロジェクトの振り返り

5ヶ月間のプロジェクトを振り返ってみると、進め方にJADEらしさも感じられました。

現場主義の徹底

カタログやウェブサイトだけで決めない。実際にショールームに足を運び、製品を体験する。この姿勢は、結果として適切な判断につながりました。

予算に対する現実的な姿勢

限られた予算の中で、何にお金をかけ、何を抑えるか。この判断を常に明確にしながら進めました。

メンバーへの細やかな配慮

「バッグスタンドが欲しい」「鍵付きキャビネットがあると嬉しい」といった小さな要望にも、一つひとつ丁寧に対応する。この姿勢が、メンバーにとって本当に働きやすいオフィスを作ることにつながりました。

チーム全体での問題解決

プロジェクトメンバーだけではなく、社員全員でどんなオフィスにしたいかディスカッションするブレスト会、執務室のデザイン投票など現場メンバーの意見を掬い上げました。

これからのJADE

今回の増床は、JADEが組織として成長している証です。同時に、働きやすさを追求し続ける姿勢の表れでもあります。

リモートワークとオフィスワーク、それぞれの良さを活かしながら、メンバーが最高のパフォーマンスを発揮できる環境を作る。そのための投資は惜しまない。それがJADEのスタンスです。

11階オープン後、次のテーマは12階のレイアウト見直しです。11階を執務スペースとして使い始めたことで、12階の使い方も再考する余地が出てきました。来客対応、会議、コラボレーション……。それぞれの目的に最適化されたスペース作りは、まだ続きます。

新しい11階、12階でお待ちしています

JADE秋葉原オフィスにいらっしゃる際は、受付は12階になりますのでご注意ください。11階にお越しの際も、まず12階受付までお願いします。

1階エントランスには、11階・12階両方に「株式会社JADE」のサインが設置されています。

JADEは引き続き、メンバーにとって、そしてお客様やパートナーの皆様にとって、居心地の良い場所であり続けたいと思います。ぜひ新しいJADEに遊びに来てくださいね。

 

明日も引き続き、JADE Advent Calendar 2025をお楽しみに!