
こんにちは、JADE の大井です。
この記事は、JADE Advent Calendar 13 日目の記事です。
昨日の記事は「“なんとなくGA4”を脱却するためにWeb分析(アナリティクス)カリキュラムを作った話」、明日の記事は「SaaSにAIエージェントを組み込んでわかったこと(仮)」となります。
この記事は技術記事ではなくポエムです。Best Practice とかはありません。 また、この記事は 100% 人類によって書かれています。
はじめに
さて、2025 年は事実上のコーディングエージェント元年として、コーディングの形が大きく変わることになりました。
コーディングと生成AIの連携といえば、2021 年の GitHub Copilot 登場が始まりといっていいでしょう。
その頃の段階ですでに「おれはTabを連打しているだけの Copilot Review エンジニアだ……」などと言っていたわけですが、今年のコーディングエージェント登場により、それとは比べものにならない事態に発展しました。
初見の段階では、多くのエンジニアが「もうこれ、おれいらなくね……?」と思ったのではないかと思います(もちろん、しっかり使うと様々なできないことが明らかになっていくのですが……)。
この記事では、コーディングエージェントに関する 2025 年のトピックをゆるく振り返っていきたいと思います。
従量課金エージェント
弊社に最初にやってきたコーディングエージェント的なサービスは、Devin でした。
Devin の作った PR を Merge するところまで持って行くのが大変だという雰囲気があり、あまり流行りませんでした。
Cline に Claude や Gemini の API Key を入れてコーディングをさせ始めたりもして、こっちのほうがいいかもという感じに。
CLI 自在に使いこなすエージェントはなかなかの衝撃でした。
ただし、普通に API 経由で LLM を叩くので、油断すると値段がえらいことになるという難点がついてまわりました。
Claude Code MAX 爆誕
先んじて登場したコーディングエージェントが従量課金で使わざるをえない中、5月に、定額使い放題の Claude Code MAX が爆誕します。
体験としては Cline と大差ないのですが、定額なのはでかい。
Git Worktree という今まではほとんど使ってこなかった機能との相性が抜群で、複数のタスクを並列に行わせるとか、単一のタスクでも複数のエージェントにやらせてうまくいったものを採用する、ということができるようになりました。
一方で、コンテキスト幅を超えるような長いやりとりをすると混乱したり、一気にアホになったりするという現象がみられました。
MAX 20x を契約していても、Opus の Quota を使い切り Sonnet になると一気に性能が低下するという問題もありました。
ある日のアップデートで頭が悪くなったみたいな話も話題になり、Anthropic もこれを認め修正する展開がありました。
“””エージェントの頭が悪くなっている”””というのが、気のせいなのか本当にそうなのかを簡単に判定する方法が存在しないのが難しいところでした。
Codex 登場
Gemini CLI が現れるもあまり使えない、という評価になってしばらくし、OpenAI 謹製の Codex が登場します。
GPT-5 Codex というのはどうやら最近頭の悪い Claude Code よりも使えるらしい、複雑なコード書かせてもイケるらしい、みたいな評価があり、大変な人気を博しました。
またこの頃に、人類はほとんどコードを書かないのだから、エディタは軽量級でよいのではないかという話が出始めます。
ちょうど軽量級エディタの Zed が使い物になるレベルに到達していた(&コーディングエージェントとの連携が活発だった)ので、ここで使い始めた人も多かったように思います。
Codex GitHub 連携による自動レビューも(Claude Code と比較して)クオリティが高く、AIの書いたコードをレビューするの辛すぎ問題を緩和できる雰囲気がありました(実際に緩和されたかは謎)。
OpenAI Cookbook で提唱された PLANS.md という概念がかなり強力であり、30 分〜 1 時間程度の自律的なタスクをこなせるというのも強みでした。
ただし、Codex には Claude Code には存在した Sub agents や Hooks などの機能が存在せず、微妙にかゆいところに手が届かないなという雰囲気がありました。
Claude Code 復権?
ぼくは触っていないのですが、Codex 登場後しばらくして、Claude Code 復権の流れがありました。
Sonnet 4.5 / Opus 4.5 の登場で頭のよさが回復しただけではなく、最初の Claude Code ブームのときからユーザが作り続けた Sub agents の定義などの周辺資源が実を結んだという側面もありそうです。
Antigravity 登場
Gemini CLI では失敗の烙印を押されてしまった Gemini ですが、 Gemini 3 が専用エディタ Antigravity を携えて再登場します。
Gemini 3 の高性能さはもちろん、Antigravity の Plan 周りの UX の良さや、特別な Chrome 拡張を使ったブラウザとの高度な連携という強みがありました。
Gemini は他のモデルに比べてコンテキスト幅が広く、長いやりとりに強い(かもしれない)のも魅力的なところです。
ただ、他のモデルに比べて劇的に頭がいいかというとそうでもなく、広大なコードベースで長いやりとりをするととんでもないコードを生成したりするのは変わっていません。
Codex Linear 連携
この記事を書いている 12 月中旬、ひっそりと Codex の Linear 連携がリリースされました。
Linear のタスク画面で Codex を Assign すると Codex (Webのやつ)が動き出し、タスクの作業を自動的に開始してくれます。
これは Linear を用いてタスク管理をしている我々にとっては革命的で、軽微な不具合の修正などの単純なタスクは存在しないのと同義になります(Devin で似たようなことできるやろがい、というのはある)。
巷の AI 驚き屋のみなさんがこれに驚いていないのには不満があります。もっと驚いてほしい。
おわりに
特に山もオチもない文章で恐縮ですが、本年のコーディングエージェントの流れについて書いてみました。
おそらくこの先も LLM の進歩は留まるところを知らず、今私たちが苦労している AI 生成コードのレビューなども実質的に不要になっていくことでしょう。
その頃にはエンジニアの仕事はもっと違うものになっているのでしょうが、そうなっても失業しないよう、スキルの幅や深さを高めていきたいものですね。