テクニカルSEOに強くなる【1分でわかるSEO】選りすぐりQ&A集

JADEブログ編集部です。

弊社では、原則毎週木曜日に「1分でわかるSEO Q&A」というショート動画を配信しているのですが、SEOに関する様々な角度の質問に弊社ファウンダーの長山が回答しております。

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今回、その中から特にSEOの技術的な側面に関する疑問に答えたものを中心に集めたものをご紹介します。

動画収録時にはなかった追加質問と回答も付け加えておりますので、すでに動画をご確認いただいた方がお読みになっても新しい気付きになるものもあるのではないかと思います。

以下のテーマをピックアップしてみました。

  • リダイレクトのこと
  • XMLサイトマップはマストで必要?
  • noindexを付与する、しないはどんなとき?
  • インデックスされないのはなぜ?
  • クロール頻度は調整してよいの?

では、スタート!

 

質問1:リダイレクトの301と308の違いがわかりません!恒久的なURL変更にはどちらを使うべき?

はっきり言ってしまうとどっちでも大丈夫です。301でも308でも大して変わらないので、自分が使いたい方を使うのがいいと思います。

技術的にも301と308はそこまで大きな違いはなくて、308の方が同じ「get」とか「post」とかのリクエスト方法で同じURLにも送らないといけないというふうに定められているというのだけなので、「SEO的に違う」というのはありません。

どちらかというと301なのか、302なのか、一時的なのか、恒久的なのかという方を判断する方が大事で、恒久的なURL変更であるということなのであれば301でも、308でも、どちらでも大丈夫だと思います。

追加質問:

302も最終的には301扱いになることもあるって聞きました(こちらの記事)。そうなると恒久的、一時的の違いも究極的には無いってことですか?

回答:

そうですね、「どちらかというと301か302かの方が大事」と言いましたが、別にここもそこまで大きな論点ではなく、「リダイレクトをちゃんと設定できているか否か」の方が大事だったりします。

リダイレトに関するGoogleドキュメントはこちら

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動画はコチラ

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質問2:XMLサイトマップを使う必要があるのは、どんなサイトか?

実はXMLサイトマップをどうしても使う必要があると思っていません

数十万、数百万のURLがあるとか、新しくURLが生成されるスピードが非常に速いサイト。

あるいは、メタデータをたくさん送る必要があるようなサイト。例えば、世界の様々な国・地域・言語に対応していて、Google以外の検索エンジンにもうまくクロール、インデックスさせる必要があるサイトはXMLサイトマップを使っていく必要があります。

XMLサイトマップは結構強いシグナルとして検索エンジンにも扱われがちなので、運用するならしっかりメンテナンスする必要があります。

例えば、「canonical URL(複数バリエーションがある中の代表URL)じゃないのに、XMLサイトマップに入れちゃった」とか「noindexしているページなのにXMLサイトマップに入れちゃった」といったことが繰り返されると検索エンジン側も「あまりこのXMLサイトマップは信用できないのかな」とサイトマップの信頼性が低いと判断し、その結果、思うようにクロールやインデックスをしてくれなくなる可能性があります。

サイトマップをもし運用するなら、しっかり管理をすることを心掛けてください。XMLサイトマップにインデックスしてもらいたいURLが入っているようなものを作っていくことが理想です。

追加質問:

たくさんの商品を掲載しているECサイトなどで、一覧ページ(カテゴリページ)はSEOにおける「ターゲットキーワード」が被ることから、一覧ページ2ページ目以降をnoindexして、末端の商品ページのクロール・インデックスはサイトマップに任せる、といった対応をするケースをたまに見かけます。検索エンジン目線で、この判断を評価してください。

回答:

末端の商品ページがサイト内部からは辿れず、サイトマップにしか乗っていない、という状況では、商品ページURLのクロール・インデックス判断が検索エンジン目線でより難しくなるので、あまり推奨はできないかと思います。

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質問3:短期間(数時間から1~2日)のクロール頻度を緊急に下げる必要がある場合、どう対処すればいいですか?

なぜこのクロール頻度を緊急に下げる必要があるのか、あるいは、どういうサイトなのかみたいなところにもよっても回答は変り得ます。が、私だったら、まず該当部分をrobots.txtでブロックすることを考えます。

当然ブロックしている間はできるだけ検索エンジンはrobots.txtを遵守するように作られているのでクロールが来ないことになります。

「クロール頻度を元に戻しても良い」状況になり次第、そのブロックを外せばまた来るようになると思います。もちろんすぐにパッと戻るかというとその保証はないですが、まず第一に検討するのはそれですね。

追加質問:

システムメンテナンスやシステムリニューアルの際は、ステータスコード503を使うのが良いと聞きました。robots.txtでも同じことが実現できるってことですか?

回答:

503でもいいですよ! 

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質問4:質の低い記事にNoindexを施した場合、サイト全体の評価が向上することはありますか?

そうですね。これはあり得ることだと思います。

そのサイト全体の評価は基本的にはそのサイト内にある各記事であったりとか、URLをベースに作られているはずなので、検索エンジン側から見た時にそのサイト内に存在するインデックスされているURLが減れば、もちろん、その減った分のURLを中心に見ていくことになります。そうすると評価が変わることは全然あり得るかなと思います。

逆に言うと、「このURLは検索エンジンにインデックスされてなくてもいい、評価されなくてもいい」というものには積極的にnoindexを付けていいと思います。

追加質問:

質の低い記事だけどページビューがちょっとだけあるので、似たページにまとめてcanonicalしちゃうという方法はダメですか?

回答:

質の低い記事なら公開しなくてもいいんじゃないかと思いますね。

動画はコチラ

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質問5:クロールされているのに、インデックスされないコンテンツは、どのように考えればいい?バグ?

結論から言うとバグではありません。

GoogleがそのURLを評価した結果、クロールしたけどインデックスする価値がないと判断してしまっているということになります。

実際にインデックスして検索結果に出してみたけど誰にもクリックされなかったり誰にも検索されなかった、あるいは似たようなURLを前もインデックスしてみたけど価値がなかったから不要と判断したかもしれません。

これがどんどん悪化してくると、そもそもクロールされないことになってきてしまいます。なので、クロールされたけどインデックスされないコンテンツがたくさんある場合は、コンテンツの質を上げてインデックスされそうなコンテンツを増やしていくことを考えるのが良いと思います。

追加質問:

以前のGoogleはとにかくたくさんインデックスしてくれる印象がありましたが、最近はそうでもないんですか?

回答:

そうですね!インターネット上のURLは増え続けているので、できるだけインデックスしなくてもいいURLはしたくない、というのが検索エンジン側としてはあると思います。

動画はコチラ

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robots.txtやnoindex、canonicalの仕様や使いどころの理解のちょっとしたズレが自然検索流入に大きな影響を生むことがあり得ます。

テクニカルSEOは、「サイトを整える」ための大切なステップです。丁寧に対処していきましょう。

 

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