コンテンツの再活用でコンテンツマーケティングを効率的かつ効果的に実施する方法

「リパーパス」は、既存のコンテンツを再利用し、異なる形式やプラットフォームで展開することで、効率的な情報拡散を実現するコンテンツマーケティング戦略です。具体的な実例として、ライブ配信の切り抜き動画やスレッドコンテンツの作成が挙げられます。Repurposeを活用することで、コンテンツの生産コストを削減しながら、より多くのユーザーにコンテンツを伝えることができます。

お疲れ様です。JADEの日西です。

人手不足に喘ぎ苦しむコンテンツマーケティグに携わる皆さん、今日はそんなあなたのために、この記事を書いています。

突然ですが、「リパーパス(Repurpose)」って言葉聞いたことありますか?実はこの、「リパーパス」を活用すれば、コンテンツマーケティングを効率的かつ効果的に実施することができます。

今日はそんな「リパーパス」を活用した、人手不足に喘ぎ苦しんでいるJADEのコンテンツマーケティング術をご紹介します。

リパーパスとは

英語で書くと、「Repurpose」。直訳すると「再利用」になるわけですが、んじゃその「リパーパス」とは何なのか。

リパーパスを活用したコンテンツ戦略は、既存のコンテンツを再利用し、異なる形式やプラットフォームで展開することで、効率的な情報拡散を実現する戦略。です。

  1. コンテンツの多角的な利用: 既存のコンテンツを単なる再投稿ではなく、異なる形式に変換すること。例えば、ブログ記事を動画、ポッドキャスト、インフォグラフィック、SNSポスト、Eブックなど、多くの異なる形式に変換することができます。
  2. ターゲットオーディエンスに合わせたカスタマイズ: 各プラットフォームやメディアに合わせてコンテンツをカスタマイズし、異なるオーディエンスに対してアプローチができます。

リパーパスは、コンテンツの生産コストを削減しながら、「1粒で2度も3度も美味しい」を実現できるコンテンツマーケティングの考え方です。

 

「そんな事言われても、いまいちピンとこない」

 

そうでしょう、そうでしょう。ではこれから、実例を交えてリパーパスのやり方をお伝えしていきます。

 

実例(1):一回のライブ配信を十数個の切り抜き動画に

「一回のライブ配信を十数個に?は、どういうこと?」ってなりますよね。大丈夫です。ちゃんと説明します。

これは、JADEで不定期に行っている「#GA4リアルタイムQA」という、「リアルタイムでGA4の質問に何でも答えるよー」という趣旨のイベントのアーカイブ動画をもとに作っています。

www.youtube.com

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毎回1時間程度の時間の中で、事前質問とリアルタイムに来た質問に時間の許す限り答え続けるイベントなのですが、そんな長い動画を見返してくれる熱心なJADEファンは、おそらくごくごく少数です。

というわけで、「取り扱った質問と回答を1セットにした切り抜き動画」を週1で作成し、投稿しています。

こうすれば、1問1答の形になるので、1つ1つをコンパクトに、しかも知りたい内容ごとにまとまっているので、受け取る側も効率的に情報収集ができます。

また、X(Twitter)の動画は2分20秒が限度なので(X Blueは10分まで)、そのあたりも考慮して作ることで、YouTubeにもXにも有益なコンテンツの投稿を行うことに繋がります。

 

YouTubeには直接動画をアップロードしてアーカイブ化

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実例(2):YouTubeで開催する月次報告会をスレッドコンテンツに

JADEでは月1で直近の検索トレンドを紹介するライブ配信を行っています。

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30分〜1時間と行っているため、どんなテーマだったのか?を動画を全部見なくても、さくっと掴んでもらうために、ライブ配信のアーカイブをお知らせするポストに配信内で使用したスライドをリプツリーの形でつなげています。

ライブ配信のために作ったスライドですが、Xの投稿にも転用することで「1粒で2度美味しい」を作ることができます。せっかく作ったものは、他でも使えないか、アレンジできないか?を考えると意外と使い道が見つかったりします。

しかも、そのスライドをフィーチャーしたポストにたくさんいいねやリポストがされることがあります。再活用しまくりコンテンツでこれは最高すぎるし、やらなきゃまじで損。

 

実例(3):ブログの内容をわかりやすく構成してスレッドコンテンツに

JADEでは週1回のペースでWebマーケティングのプロたちが、SEOやWeb解析、Web広告に関する記事を執筆しています。これらの記事、たくさんの方々に読んでほしいのですが、

  • 「いきなり字がいっぱいなのつらい」
  • 「ちょっと難しそう?」

こんな感じで、二の足を踏んでしまう方も少なくないのではないか?と思います。

そこで、JADEではブログの内容をより噛み砕いたり、要点だけをまとめたりした、紙芝居形式のスレッドコンテンツを作成しています。

例えば、JADEがコンサルティングの中で使用しているフレームワークについての記事。

blog.ja.dev

この記事のタイトルだけみると、

  • 「インタラクションモデルとは一体…」
  • 「なんだか敷居が高そう…」

みたいに思われそう。

それをスレッドコンテンツ化する際には「SEOで1番かんたんなフレームワーク」とネーミングして図解や考え方をわかりやすく構成してスレッド化しています。

同じフレームワーク系だと、Web広告Verも作ったり…

ツールやGoogleの評価基準をわかりやすくしたり…

分析のやり方をステップ・バイ・ステップで紹介したり…

検索ランキング変動の動きをまとめたり…

あと、ちょっと変わり種だと、JADEのプロジェクト推進に使用しているフレームワークの図解なんかもしています。

時事的な情報に依存しない普遍的なトピックや知識を取り扱ったスレッドコンテンツの一部は、定期ポストすることで、ニーズのあるユーザーに届く機会を増やすこともあわせて行っています。

 

まとめ

1粒で2度も3度も美味しくなれちゃう、リパーパスの事例を紹介してきましたが、どんな取り組みを行うときも、「再活用できないかな?」「別のプラットフォームに転用できないかな?」「同じ内容をもっと初心者向けに伝えるにはどうしたらよいかな?」など、伝える相手や場所やアプローチを変えるだけで、1つのコンテンツを様々な形で活用して、より多くのユーザーにその存在を知ってもらうことの助けになります。

「コンテンツを作る時間が無い」「1つのコンテンツ作りに多大な時間がかかる」みなさん持っている悩みですが、実は過去コンテンツの中には今取り出して磨いてあげるとめちゃめちゃ輝くコンテンツが埋まっている可能性が大いにあります。

元ネタはブログでも動画でもポッドキャストでも過去行ったセミナー資料でも、社内のナレッジ資料でもなんでも最初の1粒になれます。

自社内に眠っているあらゆるコンテンツ、効果的かつ効率的に再活用してみませんか?