「AI SEOって、通常のSEOと何か違うんですか?」その問いに、JADEはこう答えています

AI SEOは通常のSEOと何が違うのでしょうか。Googleは2025年5月、GEOやAEOも含めてすべてSEOだと公式見解を示しました。検索エンジンの本質的な仕組みから、変わらない理由と実務で押さえるべき視点をJADEが解説します。

「AI SEOって、通常のSEOと何か違うんですか?特別な対応はした方がよいのでしょうか?」

私たちがこの質問を受ける機会は、この1年で明らかに増えました。AI Overviewが検索結果に定着し、ChatGPTやGeminiからの流入も無視できない規模になってきた。SEO担当者が「何か新しいことを始めなければ」と焦るのは自然なことだと思います。

ただ、その前に一度確認させてください。そのAI SEOを、通常のSEOとは別物だと考えていませんか?


JADEの答えは、根本は変わらない、です。AI時代を無視した楽観論ではありません。SEOとは何をする仕事なのかを突き詰めた結果として、私たちが確信を持って取っている立場です。この記事で理由を説明します。

【関連記事】JADE における SEO の考え方

blog.ja.dev

AI SEOをめぐる混乱の背景

乱立する新しい呼び名が、現場の混乱に拍車をかけている

正直に言うと、AI SEOとは何かをめぐって、業界ではかなりの混乱が起きています。
GEO(Generative Engine Optimization)、AEO(Answer Engine Optimization)、LLMO(Large Language Model Optimization)。新しい呼び名が次々に登場し、それぞれの違いも定まっていません。

さらに困ったことに、こうした概念に乗じた対策メニューが大量に出回っています。llms.txtを置く。構造化データを大量に追加する。AIに言及されやすいようにコンテンツを書き直す。効果をデータで検証した事例はほとんど見当たらないのに、やっておくべきこととして流通している。

「何を優先すべきか整理できていない」という相談を、私たちは最近の商談やウェビナー、カンファレンスで繰り返し受けています。担当者個人の力量の問題ではなく、業界全体の混乱がそのまま現場に降りてきている。私たちはそう感じています。

 

Googleの公式見解

この混乱に対して、Googleは2025年5月に回答を出しています。

Google Search Centralに追加されたドキュメント「Optimizing your website for generative AI features on Google Search」で、Googleはこう明言しました。GEOやAEOといった言葉がよく使われているが、Google Searchの観点からは、これらはすべてSEOだ、と。

やらなくていいことのリストも具体的です。

  • llms.txtなどのAI向け特殊ファイルの設置
  • コンテンツのチャンキング(AI向け細分化)
  • 構造化データへの過度な集中
  • 不自然なメンション獲得
  • AI向けのコンテンツリライト

コンサルや代理店から「これをやりましょう」と提案されていた項目が、そのままリストに入っていた。そういう方もいるはずです。

JADEが現場で繰り返し伝えてきた内容と、Googleが公式に書いた内容は、ほぼ一致しています。

 

根本が変わらない理由

出口の形(検索結果 / AIの回答)は変わっても、評価の根は共通している

ここが一番大事な部分です。変わらないという結論だけでは説得力がないので、なぜそう言えるのかを説明します。

JADEではSEOをこう定義しています。

大規模分散システムに対して自分のサイトやブランドエンティティを理解させ、適切な文脈で想起させる取り組み。

Google検索も、ChatGPTも、Geminiも、大規模なシステムが世界を理解しようとしている点では同じ構造です。クローラーが世界中のページを収集し、シグナルをもとにランキングや回答を生成する。この基本は変わっていません。

変わったのは出口の形です。キーワードに対して10件のリンクを返す検索結果ページから、自然言語で直接答えを返すAIへ。確かに大きな変化です。しかし、そのシステムが良い情報源と判断する基準は、根本のところで変わっていない。

だから、AIのために特別な何かをするというアプローチは、的を外しやすいのです。

プロンプト分析も同じです。「ハワイ旅行 おすすめ」と検索していた時代から、「ハワイ旅行を計画したい。4泊5日で家族3人、子供は小学生」と問いかける時代へ。キーワードが文章になっただけで、ユーザーが何を知りたいかを読み解く作業は、検索意図分析の延長線上にあります。

 

表出率という指標の落とし穴

追うべきは表出率の数字ではなく、AIに理解されているブランド像そのもの

変わらないと言いつつ、意識すべき点が変わった部分もあります。

SNS上での発言や、ウェビナーや展示会でのやり取りといった場面でよく見かけるのが、表出率を目標に置くケースです。あるプロンプトに対して自社が何パーセントの確率で言及されるか。この数値を追いかける。

方向性としては悪くないと思います。ただし落とし穴があります。AIの回答はパーソナライゼーションが進んでいて、同じプロンプトでも人によって結果が違う。特定のプロンプトでの表出率だけを見ても、全体像は掴めません。

それより重要なのは、AIが自社のブランドをどう理解しているか、です。

自社の強みとして認識されているのは何か。弱みや懸念として紐づいている言葉はないか。どんな文脈で、どの競合と並んで想起されているか。ネガティブな言及はどのくらいあるか。

これはSEOが長年取り組んできた、ブランドとして検索エンジンにどう認識されるかという問いのAI版です。エンティティとしての自社をどう設計するか。この視点の重要性は、AI時代になってむしろ増しています。

 

JADEが変わらずやっていること

JADEが日々の支援で変えていないことを整理します。

1

データで現状を把握すること。流行のベストプラクティスを試す前に、今サイトがどういう状態にあるかを確認する。AIボットが実際にクロールできているか。AI Overviewでどう言及されているか。どんなプロンプトでどう表示されているか。実データで見ることが、すべての出発点です。

2

サイト全体を見ること。AI SEOだけを切り取って施策を打っても、効果は限定的です。クローラビリティ、コンテンツの質、技術構造、ブランドの信頼性。これらはGoogle検索に対してもChatGPTに対しても、同じ評価軸で問われます。

3

やらないことを決めること。限られたリソースで成果を出すには、何をしないかの判断が欠かせません。データの裏付けなく「効きそうだからやる」は、リソースの浪費になりがちです。

都度のGoogleのコアアップデートの際も、AI Overviewが出てきたときも、JADEがやってきたことは変わっていません。それはたぶん、これからも変わらないと思っています。

 

冒頭の質問への答え

冒頭の質問に戻ります。AI SEOのために、何か特別なことをしなければいけないのか。

JADEの答えはこうです。システムがAIに進化しても、信頼できる情報源を正しく理解しようとする動きそのものは変わっていない。だから、SEOの基本をデータに基づいてやり切ることが、AI時代でも正しい方向だと私たちは考えています。

焦って新しい施策に飛びつく前に、まず自社サイトの現状をデータで確認する。遠回りに見えて、これが一番の近道です。

【関連記事】まずはデータで確認を!

blog.ja.dev

自社サイトがいまAIにどう見えているのか、データで確かめたい方はJADEのAI SEO診断プランをご覧ください。クロールログ分析、プロンプト分析、AI Overview分析、流入分析の4つで、現在地を可視化します。AI SEO診断プランを見る

ja.dev