GA4の管理者権限を持つユーザーがいない場合の対処法【#現場で役立つGA4】

GA4の管理者権限を持つユーザーが退職やアカウント削除でいなくなった場合の対処法を詳しく解説します。アカウント構造や5つの権限レベルの違い、管理者不在のトラブルを未然に防ぐための権限管理のベストプラクティスもご紹介します。

こんにちは、JADEのコンサルタントの郡山です。

#現場で役立つGA4、今回は「GA4の管理者権限」についてのお話です。

Googleアナリティクスアカウントの管理者権限を持つ社員が退職してしまった、管理者ユーザーのGoogleアカウントを削除してしまったといったトラブルが発生したときの対処法について解説します。

このような相談はGoogle アナリティクス コミュニティでも頻繁に見かけます。

 

この記事を読んでもらえれば、こんなことがわかります

💡 GA4のアカウント構造と5つの権限レベルの違いを理解できる

💡 管理者権限を持つユーザーがいなくなった場合の対処法を学べる

💡 権限管理のトラブルを未然に防ぐベストプラクティスを把握できる

アカウントの権限管理を適切にするための参考になれば幸いです。

 

Google アナリティクスのアカウント構造

GA4のアカウントは以下のような階層構造になっています。

  • 組織:Googleマーケティングプラットフォームで管理する単位
  • アカウント:法人ごとや事業ごとに管理する単位
  • プロパティ:記録するデータをレポートごとに管理する単位
  • データ ストリーム:プロパティで計測するウェブ・アプリ環境ごとに発行する単位

Google アナリティクスアカウントの構造のイメージ図

無償版のGA4プロパティでは必須ではありませんが、ユーザーの権限を管理する目的でGoogle マーケティング プラットフォーム(GMP)の「組織」を作成して利用することは可能です。

GMPの管理画面では、「組織」単位でGA4、Google 広告、GTMの権限を管理することが可能です。

基本的には「アカウント」「プロパティ」単位で計測するサイトや利用するユーザーを適切に管理するとよいでしょう。

GA4管理画面左上から、アカウントやプロパティの切り替え・検索をすることが可能。

 

Google アナリティクスの権限レベル

今回はGA4の「アカウント」「プロパティ」単位のユーザー権限について解説します。

GA4を利用するユーザーに割り当てられる権限レベルは5種類あり、利用できる機能制限に差があります。

GA4管理画面でレポートを利用して集計するといった基本的な使い方以外に、どのような差があるかまとめてみました。

GA4のアカウント・プロパティの権限レベルごとに利用できる機能一覧表

 

権限レベル できること
管理者 対象アカウントまたはプロパティを利用できるユーザーの権限追加・削除・変更することが可能な最上位の権限レベル。
編集者 ユーザーの権限に関する操作はできないが、その他の機能をすべて利用できる権限レベル。
マーケティング担当者 オーディエンス、イベント、キーイベントを作成、編集、削除することが許可されている権限レベル。データ インポートやデータの保持期限など、プロパティの主要設定の編集をすることはできない。
アナリスト 探索レポートの作成・共有が許可されている権限レベル。
閲覧者

共有された探索レポートの閲覧が許可されている権限レベル。

標準レポート内で比較やセカンダリディメンションの追加をすることや、探索レポートを作成することは可能なので、GA4のデータ集計をする担当者に必要な最低限の権限のみ付与されている。

 

管理者権限を持つユーザーがいないケースについて

前述の通り、GA4のアカウント・プロパティごとに割り当てられる権限で最上位のレベルが「管理者」です。

もしGA4の管理者権限を持つユーザーがいない場合は、新しくGA4を利用するユーザーを追加するといった作業を行うことができなくなる等さまざまな懸念があります。

管理者権限を持つユーザーが退職するケースなどで、Googleアカウントが削除されてしまうと、誰も管理者権限を割り当てることができなくなってしまいます。

よって、「GA4アカウントの管理者権限」を持つユーザーは最低でも2人以上設定しておくと良いでしょう。GA4の分析担当者などが単独で管理者権限を持つような運用をしているようなことがないようにすると安心です。

 

管理者権限を持つユーザーがいない場合の対処法

2025年9月時点では、無償版GA4プロパティでは管理者権限を持つユーザーがGA4管理画面で直接権限を割り当てる以外に「新規の管理者権限ユーザー」を設定する方法がありません。

Google アナリティクスのヘルプページで、サイトの所有権を証明し管理者権限を取得するフォームの案内はあります。

しかし、このフォームは有償版の360プロパティを利用しているアカウントを対象とした入力項目しかありません。(アナリティクス プレミアムとは、360プロパティの旧名称です)

無償版のGA4プロパティでこちらのフォームから問い合わせをして、管理者権限を取得することに成功したという情報は筆者が調べた範囲では一度も確認できていません。

よって、

  • 管理者権限を持つGoogleアカウントを復旧させて、新たに管理者権限を別ユーザーに付与するといった対応をする
  • 有償版の360プロパティへアップグレードし、契約・導入をサポートする企業へ相談する
  • 既存プロパティの運用を停止し、新しいプロパティを作成してゼロから環境構築する

といった手段が検討できます。

このような手段を取らなくても良いように、管理者権限を持つユーザーのマネジメントをしっかりと行いましょう。

 

管理者権限の適切な管理が重要

無償版GA4プロパティの管理者権限を持つユーザーがいない場合、管理者権限ユーザーのGoogleアカウントを復旧して新たな管理者を設定する以外には方法がないようでした。

ヘルプページから問い合わせたり、GA4管理画面の下部にある「フィードバック」で問い合わせをするといったアクションも検討できるものの、解決に至る可能性は低そうです。

新しいGA4プロパティを作成して、計測環境を仕切り直すほうが良い場合もあります。

誰も管理できていないようであれば、新しい環境を適切に運用するために議論してみてはいかがでしょうか。

JADEではGA4のデータ活用のご相談を承っております。

ご興味があればお気軽にご相談ください。