検索エンジンの仕組みを知るための、選りすぐりQ&A【1分でわかるSEO】

JADEがYouTubeショート動画で配信している「1分でわかるSEO Q&A」から、検索エンジンに関する8つの質問と回答をピックアップして解説します。Yahoo!とGoogleの検索結果の違い、クロールとインデックスの仕組み、SEO施策の評価タイミングなど、検索エンジンの基本的な仕組みを整理しました。

こんにちは、JADEブログ編集部です。

弊社では、原則毎週木曜日に「1分でわかるSEO Q&A」というショート動画を配信しており、SEOに関するさまざまな角度の質問に弊社ファウンダーの長山が回答しております。

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今回、その中から特に「検索エンジン」に関する疑問に答えたものを中心に集めてご紹介します。

以下のテーマをピックアップしてみました。

  1. 検索エンジンの違いについて
  2. インデックスとクロールに関して
  3. 検索順位に影響する要因に関して

上記3つの視点で、検索エンジンに関する8つの1分Q&A動画を整理してみました。

では、スタート!

 

質問1:Yahoo!の検索エンジンはGoogleを利用しているのに、同じキーワードで検索結果が異なるのはなぜですか?

現在、Yahoo! JAPANはGoogleから検索結果を仕入れてきて、それを返すことをしています。

Yahoo! の検索結果のページをどのように作るかというのはYahoo! 側の責任なので、Googleから持ってきた検索結果にプラスアルファしたり、加工したりして、Yahoo! 独自の検索結果を作ることもやっています。

たとえば、Yahoo! 独自のフィードから出してきて、検索結果に入れることもやっています。

これからもGoogleの検索結果を使い続けるかどうかというのは、Yahoo! とGoogleの契約によって決まっているものなので、これからYahoo! が自分の検索エンジンを新しく作るであるとか、あるいは他の検索エンジンにバックエンドを切り替えるみたいなこともあります。

今はGoogleと契約してGoogleの検索結果を使っているので、オーガニックリンクの部分はほぼ同じですが、「常にそうであり続けるとは限らない」と意識された方が良いと思います。

動画はコチラ

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質問2:Bingへのファビコンの反映がGoogleより遅いのはどうして?

これは単純にこの検索エンジンとしてWebでの変更を発見する能力が、BingよりGoogleの方が高いということに尽きるのかなと思います。

「どのURLをどういう風に、どのタイミングでクロール、インデックスするべき」
あるいはファビコンであれば
「どれくらいの周期でファビコンが変わったかを検知しに行くか」
みたいな話は、かなり高度な問題で、簡単に解決できる問題ではありません。

世の中にWebサイトというのは本当にたくさんあるので
「どれくらいのタイミングで、どのURLを訪れて更新を確認するべきなのか?」
「変更を検知するべきなのか」
というのは検索エンジン的には難しい問題なんですね。

だから、Googleの方がよりクロールタイミング、インデックスタイミングという問題をより高度に解決している。

Bingはそこまでいってないから、反応が遅くなってしまうという話かなと思います。

動画はこちら

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その他の検索エンジンについても知りたいときはこちら

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質問3:クロールされたときに、すでに品質も見られているの?

これはめちゃくちゃいい質問で「見られてるといえば見られてるけどまだそんなには見られてない」みたいな回答になります。

「クロールするかしないか」というのを判断するときにすでに「このURLをクロールする価値がありそうなのか?それともなさそうなのか?」ということを判断しています。

なので「クロールされた」ということは、「クロールする価値ありそう」「品質高そう」みたいな風に期待されてクロールされていると思ってもらって大丈夫です。

ただ本当の品質の評価が始まるのは、クロールのあとのインデックスというステップからです。

なのでクロールはされたけれども、インデックスしようとしてガッツリ品質見てみたら、そんなに品質良くないな、みたいなこともあり得るので、本当に品質評価がしっかりされるのはインデックスの時。でもクロールの時も(品質評価を)ちょっとはしている、くらいに覚えておくと良いとおもいます。

追加質問:
クロール時の「価値判断」と、インデックス時の「品質評価」では、具体的にはどんな違いがあるんでしょうか?

回答:

クロールするか否かの判断はあくまで予測であり、インデックスするか否かの決定は実際のコンテンツを評価する点が違います。

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質問4:site:検索でURLを入れても表示されない!インデックスされていないってこと?

本当にインデックスされているか、されていないかということを確かめたいのであれば、site:検索を使うのではなくて、Google Search Consoleを使ったり、あるいはURL Inspection APIを使って実際のインデックスステータスを確認するということをオススメします。

site:検索で出てくるリストは全て網羅性があるというわけではなくて、たまたま、そのときにインデックスの中にあったURLをとりあえず出している、みたいな感じで理解してもらえればいいかなと思っています。

site:検索でURLが出てこないからと言って「絶対にインデックスされていない!」わけではないことが多いです。なので、Google Search ConsoleのURL検査を使ったり、URL Inspection APIを使ったりして、最新のインデックスステータスをオリジナルソースで確認する、ということをオススメします。

追加質問:
仮にURL Inspection APIとGoogle Search Consoleのインデックスステータスの結果が異なる場合、どちらを信用すべきでしょうか?あるいはしばらく待てば最新のステータスとして一致しますか。

回答:

URL Inspection API の方が新しいなら、そちらが正しいです。URL検査と同じ結果になるはずです。Search Console の「ページのインデックス登録」で見られる情報は、日付ごとの集計なので古い日付のものが最新になっている可能性があります。

動画はこちら

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質問5:site: 演算子による検索結果は、評価の高いURL順に表示されるのですか?

答えとしては、そうではありません。

単にsite:検索を行った場合は、ほぼランダムと言ってもいい順番で出てくると思います。
site:検索に加えて、なんらかの文言を付け加えた場合は、当然その文言が入っているものから取ってくるというのは間違いないんですけど、それがそっくりそのままGoogleの検索からの評価を表しているかというと、そうではないことが多いと思います。

なので、あまりsite:検索を信用しすぎないのが非常に重要で、「どのURLの評価が高いのか?」というのはしっかりGoogle Search Consoleのデータを見つつ、BigQueryとかを見つつ、推測するのが良いと思います。

動画はコチラ

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「site:検索」はこちらの関連ページが詳しいです!

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質問6:どうしてモバイルが優先してインデックスされるの?

モバイルでWebを使う人が多いという中で、スタンダードな評価対象をモバイルのページにしちゃった方が、ユーザーの目線と検索エンジンの目線が一緒になるので、その方が良いということで、評価対象をモバイルのユーザーエージェントに変えた、という経緯があります。

Webサイトオーナーの立場からすると、単純にモバイルのユーザーエージェントでクロールが来ますよ、というのがモバイルファーストインデックスだと理解していれば良いと思います。

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質問7:WebサイトでのSEOがGoogleマップでの上位表示に影響するって本当?

私もGoogleマップのすごいエキスパートというわけではないんですけれども、Googleの多くのプロダクトはGoogle検索でインデックスされているサイト群からの情報をかなり積極的に使っているというのは事実だと思います。

たとえば、Googleマップでのエンティティが「どういうWeb上の情報と紐づけられているか」ということをGoogleマップが知りたいときには、基本的にはGoogle検索でのインデックスに登録されている情報をベースにしていきますので、そういう意味では「影響するか、しないか」と言われると、影響するのはもちろんそうだと思います。

それに加えて、Googleマップ独自のシグナル、ローカル関連のシグナルを用いて、さまざまなランキング調整を行っているという感じだと思います。

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質問8:コアアルゴリズムアップデートは「直近で行った施策」を評価されるのでしょうか?

これは皆さん結構気になる質問だろうなと思うんですけど、必ずしも直近で行った施策「だけ」が影響するわけではない、くらいの回答になるかなと思います。

コアアルゴリズムアップデートは、バッチで行われるタイプのアップデートなので、前回のコアアルゴリズムアップデートからの差分の期間が評価としては大きめになるというのは、その通りです。

ですが、前回のアップデートよりも前に行った施策が、実は最近になって影響を及ぼすこともあります。

差分の期間の最近の施策のほうが影響は出やすい、くらいに思っておくといいのかなと思います。

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Google検索コアアップデートはこちらにしっかりまとまってます

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