株式会社JADEに入社を決めた私の「これまで」と「これから」

2019年8月より株式会社JADE入社した中島義久の入社エントリです。私はSEOの施策が難しくなっている中、ユーザーとビジネスの両方を満たし、本質的で成果の出せるSEOを実現することが大切だと考えています。また、新しい職場での抱負や、永続性を持つプロダクトを創り上げることの重要性についてもお話します。

中島入社して初めての集合写真 

はじめましてこんにちは!

2019年8月より株式会社JADE(ジェイド)に入社しました中島義久( @naqajima ) と申します。好きな食べ物はプリン(固め)です。

改めて、このたび縁あって「インターネットをよくする」というビジョンのもとGrowth & IntegrityをコンセプトにしたWebコンサルティングサービスを提供するJADEにコンサルタントとしてジョインさせていただきました。創業メンバー3人を除くと1号社員です!その1号社員というキリ番を背負ってせっかくなので入社エントリを書かせていただきます。わたしの「これまでなにをしてきたか」と「これからやっていくこと」を通して、中島という人間とJADEのことの理解に少しでも繋がれば幸いです。 

1.これまでやってきたこと

現在5社目(出向を含むと7社に在籍)で1982年生まれの社会人14年目です。職種としてはマーケティングやWebディレクター、プロデューサーという肩書きで、主にtoC向けのプロダクト(webメディアやコミュニティアプリなど)のグロースや立ち上げを経験してきました。

新卒でシステム会社のマーケティング部署(リアルの営業活動からの受注活動だけでなく、webを使ったインバウンドマーケティングでの新しい売り上げができる仕組みをつくることをミッションとした部署。そこでSEOやリスティングなどのWebマーケティングに出会いました)の立ち上げからキャリアをスタートし、生活情報ハウツーサイトの「nanapi」でSEO責任者→プロジェクトリーダーを経て、その後当時グループ会社で出産予定のママの3人に1人が利用するママ向けQ&Aアプリ「ママリ」を運営するコネヒト社に出向してメディア事業の事業責任者や新規事業の立ち上げ、アプリのグロースディレクターを経験した後、少し知り合いの会社を手伝わせてもらって、縁あってこの度株式会社JADEに移籍しました。

SEOに関しては、nanapiというプロダクトをやっていたときにけっこうがっつりやらせていただきました。(nanapiは先日更新停止のアナウンスがありました)当時はその活動に関していろいろお声がけいただくこともあり、Ginzametrics(現DemandSphere社)さんのイベントスクーさんなどで登壇もさせていただきました。弊社の辻と出会ったのはこのnanapiで働いているときで、2011年に辻にコンサルをしてもらってたクライアント先のSEO担当がわたしだったという関係です。

辻との初めての2ショット写真

2013年ごろの辻とわたし(2人とも若い!)

マーケティング担当からより成果を出すためにプロダクトに近い役割に行き、その結果を評価されプロジェクトリーダーになり、さらなる成長を期待され事業責任者の立場を任せていただき、複数の急成長するプロダクトと組織でより意思決定の質も量も求められる経験をさせてもらいました。

もともとなにか高尚な志や、ビジョンなどがあったわけではなく、ただただ目の前のことで成果が上がっていくことが楽しく、より事業を前に進めるためにどうしたらいいかを考えながらやっていた結果、いろんな経験をさせていただけたという感じです。

2.なぜJADEにはいったのか

結論から言ってしまうと、

  • 自分が何者かになれるチャレンジができそうな環境である
  • 辻をはじめJADEのメンバーと一緒に働きたい

の2点がわたしにとってJADEが魅力的だと思ったからです。

働く環境を変えるときにわたしはいつも「なにをやるか」と「だれとやるか」の2つの視点で考え納得感をつくりにいきます。そしてその納得感に自分がワクワク感を感じているかというのが最後の検算。

ここからは先の2つの視点に沿って、今回の意思決定の背景を書いていこうと思います。

2-1.「なにをやるか」の視点

自己紹介のところでも書きましたが、なにか壮大な目標とかビジョンとかがあるタイプではなく、目の前のことでどれだけ成果を作れたりやり切れるかみたいなことをただただ積み上げてきた人間です。ありがたいことに人との出会いにも恵まれ、ダイナミックに変化するスタートアップな環境にいたこともありいろいろな経験をさせてもらえる境遇に育ちました。

そんな境遇で培ったインターネットサービスの運営におけるスキルや経験の「広さ」が自身の強みではありますが、今後のキャリアを考えたときに「自分はなにができるひとなのか?」という問いに対してもバシッと答えられる「深さ」が欲しくなりました。

そこは自分の特性を把握した上で深掘れたらと思い、自分と向き合ってみたところわかってきたのは、

  • 「何か成し遂げたい」を重視するToDo型ではなく、「どんな状態でいるか」を重視するBeing型である
  • ゴールに対してプロセスを分解・整理するのが好きで、未完了を完了にすることへの執着が強い
  • 熱中しているものを持っている人に魅力を感じる

という自分の傾向。上記から、「想い」や「熱量」のあるひとの理想を形にすること。そういうことに今後自分の時間を投じて「深さ」をつくっていけたらなと思うようになりました。

そのために相手にきちんと成果を返せるスペシャリティを持ちたい。これまでの自分の棚卸しをすると、マーケティングやプロジェクトマネジメントあたりがその候補。「欲しいヒトに欲しいモノを届けるためのビジネス活動全般」というマーケティングの個人的解釈のなかでわたしができる、そしてやるべきなのは「SEO」なのかも?と思うようになったちょうどそんなときにJADEで人を募集している話を知りました。

辻のFacebookでの投稿

ふと自分のFacebookのタイムラインに流れてきた辻の投稿

いまのSEOは本当に昔以上に総合格闘技要素が強くなっていて、SEOで成果を出すためにはSEO以外のこともやらないといけないようになっています。

Webプログラミングやサーバー、セキュリティの知識はもちろん、日々進化する検索エンジンを理解するための情報のキャッチアップは引き続き欠かせません。その上で、検索ユーザーの満足度をシグナルのひとつとして評価し、検索エンジン側はその比重を高くしてきていると思われる昨今の流れのなかで、検索して訪れるユーザーの体験の最適化を考えられるスキルがこれまで以上に求められるようになってきています。

検索ユーザーのことを考えず、SEOを目的にした断片的な思考でのテキスト量を増やすことや、直帰率を下げるためだけのページ内遷移導線追加などといった施策はそのケースの本質を捉えたものでなければおそらく効果は薄いでしょう。そのケースにおける検索ユーザーのモチベーションや心理状態、どういうシチュエーションで使われているのかなどを踏まえ、その上でユーザーに対して返すコンテンツはどういうアウトプットが最適なのかを考えて形にする企画力や提案力、そして有限なリソースのなか、施策の費用対効果や他の施策との優先順位付けなどの能力も求められるように思います。

それはもはやSEO担当の枠を超えたプロダクトマネージャーやプロダクトオーナーに近い視座や視点です。また、その改善によってどのくらいのビジネスインパクトが生まれるのかといった売り上げ、マネタイズへの視点と意識も必要でしょう。

なかなか体系立てて説明するのが難しいのですが、ふと挙げるだけでもこれだけきりがなく、そこまでしないと効果が出せなくなってきているのが今のSEOであると感じています。

またAIの進化や画像、動画や音声といった多様なコンテンツ形式も増えているなかでそういったテクノロジーとの関係とも向き合っていかないとなると本当に総合格闘技の様相を隠せない市場環境のようになってきていると感じます。

SEOスキルマップ

辻が2012年時にまとめたSEOスキルマップ

そういう意味では、SEO担当という横串的な立場からプロダクトや事業の責任者の経験、メディアやコミュニティアプリのディレクター、新規事業の立ち上げと急成長するプロダクトや組織のなかであらゆることを幅広く経験できたことは成果を出すという意味で大局的に見られる視点を得ることにつながりました。

SEOは本当にむずかしくなっていると思います。

これをやれば上がるというような横展開の効く小手先の施策はGoogleの進化でどんどん少なっていっているなかで、ユーザーとビジネス両方を満たし本質的でかつ成果の出せるSEOを実現しているのが辻のSEOだと考えます。その辻が立ち上げた組織で改めてSEOをやることは、自分のキャリアに「深さ」をつくり、その深さに自分のこれまでやってきた「広さ」でレバレッジと差別化をかけることができれば、「自分は何者か?」という問いに自信を持って答えられるようになるんじゃないかと思ったのです。 

2-2.「だれとやるか」の視点

退職の理由のほとんどが人間関係と言われるほど、多くのひとにとってもこの「誰と働くか」というのはとても大事な要素だと思います。わたしもその大多数のうちのひとりです。わたしのなかでその「だれとやるか」においてさらに言語化すると下記の要素になります。

  • 自分では見ることができない景色をみせてくれそうか
  • 目指したいと思える存在がいるか
  • 一緒にいてポジティブな刺激を受けるか 

上記をわたしが感じることができるひとのひとりが辻でした。nanapiというプロダクトでの取引先という関係でしたが、取引が終わった後も定期的に話をさせていただく機会をもらってました。あまりわたしはひとに相談をしないタイプなのですが、無理を言って時間を作ってもらったりというのを自然とお願いしていたという点でわたしのなかで信頼できるひとのひとりだったのだと思います。そしてなによりも成果にコミットする辻の姿勢にプロフェッショナルを感じていました。彼のプロフェッショナルを近くで見て盗み、これまでの感謝の気持ちも含めてもう一度一緒に辻と働きたいと思いました。

また代表の長山も信頼できる人間です。SEOに携わるひとであれば知らない人はいないだろうと思われる元Googleの方で、Googleの検索の進化をなかのひととして大きく貢献してこられた方ということは一方的に存じておりました。お話しする機会を得る中で、難しいことをわかりやすく伝えることに特に長けた方だなという印象と、目の前にいるひとがどういうひとなのかを知ることに大きな興味を持つ方であり、その上で相手の多様性を認めリスペクトを忘れない人柄に魅力を感じました。この人がつくる組織で働いてみたいと思うことに時間はかからなかったです。

そして執行役員の小西は、広告界隈ではとても有名でリスティング広告などの運用型広告の業界随一のトッププレイヤーに長く君臨されてきた方です。わたしもお会いする前から一方的にですがブログやSNSなどでその影響力などは存じていました。そんなすでに実力者である方にも関わらずさらなる飛躍を求めて今回JADEに参画を決めたと聞きその飽くなき向上心の高さに大変刺激を受けたのを覚えています。また個性の強い2人のバランスを取るという意味でもチームになくてはならない存在です。仕事のこと以外でも運動や健康、ガジェット、不動産のことなどとても博識で個人的には頼れる兄貴的な存在としてすでに慕わせていただいています。

(ちなみに辻とはこれまでSEOの話しかしていなかったので、同僚になってSEO以外の話もできるかなーと思ったのですが、何を振ってもSEOの話になってしまうのでまだ実現できていません。お掃除ロボットの話をしても「クローラビリティが……」とSEO用語で語りだしますし、突然笑い出したと思ったらいつも画面は検索結果です。どうしましょう……)

そんな3人がつくる組織で一緒に働き、その一員として一緒に盛り上げていきたいと思ったのです。

3.JADEでなにをするのか

まずはSEO面を中心としたWebコンサルティングを提供する「コンサルタント」として活動していきます。SEOに強みを持つチームではありますが、今後JADEとしてはSEOの枠を超えてグロースの全体をサポートできるようにしていきたいと思っております。

これまで事業会社・インハウス側の立場でプロダクトを創ったり改善した経験というのは支援会社側の立場でプロダクトの成長を支援していく際にきっと貴重な引き出しになると思っております。様々な有名サービスの中の人としてサービスを創り上げてきた視点や成功体験を顧客に提供できる価値にしていけたらと考えています。 

もちろん初めてのことなので不安もありますが、やったことがないことをやることに対してワクワク感を覚える性分なのでとても楽しみです!!!(ちなみにストレングスファインダーの1位は学習欲です) 

事業会社と支援会社でのプロダクトとの関わり方やその違いみたいなもので、わたしが実際に感じたことなどをまた機会あればどこかのタイミングでアウトプットできたらなと思っております。

4.これからやりたいこと

良いサービス・プロダクトとはなにか?というのを最近すごく考えます。

「テクノロジーで世界を進化させる」「マネタイズができている」「ファンがいる」などいろいろあると思います。挙げだしたらキリがないですが、その定義は人ぞれぞれでいいと思っています。

そんな答えのない問いに対して、わたしのなかで良いサービス・プロダクトだと思う要素のひとつに「永く続いていくか」というのがわりと大事なのではないかと考えています。 

それは自分が好きなプロダクトやサービスを列挙すると10年以上続いているものが多かったり、実際にプロダクトの立ち上げや運営をやっていたなかで永く続かせることの難しさを痛感したからです。10年続くウェブサービスは多くはありません。価値を持たないサービスが終わるのは仕方がないことですが、多くの方に好かれて大きな価値を提供しうる良いサービス・プロダクトであっても終わってしまうことがあります。本来、多くの人に価値を提供し続ける可能性があったにもかかわらずそれが実現できない状況に追い込まれるのは非常に悲しいことですし、少しでも減らすことができたらと私は考えます。(※10年が永いかに対して特にロジックはないです。あくまで個人的な感覚ですのでご容赦ください。)

永く続くためにどうすればいいかというと、これもHOWはいろいろあるかと思いますが、わたしが考えるに

  • 変化に対応しながら成長させ続けること
  • 成長だけを目的にしないで誠実に創り続けること

この2点を両軸でこだわってやり抜けることなのかなと思っています。

上記の2点はJADEのサービスのコンセプトであるGrowth & Integrityのまさにそれだと考えています。ユーザーに対して、サービス・プロダクトを永く存在させ続けることは作り手側の責任だと思っています。そしてその責任が信頼になり、その信頼が永続性に寄与していくのだと思います。その責任を一緒に背負える存在にわたしはなれればと思っています。

Growth & IntegrityをコンセプトにしたWebコンサルティングサービスの提供を通して、永く続くプロダクトをふやし、インターネットをよくしていくことに貢献できたらなと、そんな想いを持って個人的にはがんばっていきたいです。

5.さいごに

4人の集合写真part2

ということで、だいぶ長くなってしまいましたがこれにて入社エントリとさせていただきます。

入社日が事務所移転初日というとてもエキサイティングなスタートでしたがいまのところ毎日とても充実しております。オフィスも青山一丁目の駅から歩いて3分くらいのところととても良い立地です。今後、少しずつですが組織拡大のために採用活動も行なっていく予定です。バタバタしておりますがぜひとも今後のJADEにご注目ください!

4人の集合写真part3

謎アングルの写真

ではでは今後ともよろしくお願いいたします!